2005-06-16 儀式 様々な香りのインセンスの中から、今の自分にぴったりのものを 一つ選び出す。 部屋を暗くして間接照明だけにし、火をつけて、部屋に広がる香りを ゆっくりと吸い込む。 そして理性がこう囁く。 「これが燃え尽きたら、出かける支度をしよう」 そしてもう一つの弱々しい、悲鳴にも似た叫びが聞こえる。 「このまま燃え尽きなければいいのに」 今日はこの儀式を3回繰り返した。 そして、ダメだった。 諦めて安定剤と睡眠薬を飲んで寝逃げした。 なんだか、もう疲れたよ。