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何者かに毒盛られたか 反プーチン団体幹部、臓器不全で昏睡


-2010年当時のウラジーミル・カラムルザ氏(右)。中央は2015年に暗殺された野党指導者ボリス・ネムツォフ氏(2010年12月11日撮影)。(c)AFP/RIA Novosti/Sputnik/Vitaliy Belousov


何者かに毒盛られたか 反プーチン体幹部、臓器不全で昏睡
AFPBB
2017年02月08日 15:24 発信地:モスクワ/ロシア
【2月8日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に批判的な政治団体の幹部が病院に搬送され、臓器不全で昏睡状態に陥っている。幹部の妻は7日、何らかの物質による「急性中毒」と診断されたと明らかにした。この幹部は2年前にも毒物を盛られた疑いがあり、一時重体となっていた。
 入院しているのは、元石油王のミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)氏が創設した政治団体「開かれたロシア(Open Russia)」のコーディネーター、ウラジーミル・カラムルザ(Vladimir Kara-Murza)氏(35)。2日にモスクワ(Moscow)で倒れて病院に搬送されて以来、人工呼吸器につながれ、腎臓透析を受けている。
 妻のエフゲニア(Yevgeniya Kara-Murza)さんはAFPに「正式な診断結果は未確認の物質による急性中毒だ」と説明した。容体は深刻だが安定しているという。
 これまでのところカラムルザ氏が何らかの犯罪に巻き込まれた確証はない。エフゲニアさんによると国内で行った検査では何も明らかにならなかったため、中毒の原因を突き止めるべく検査用のサンプルをフランスとイスラエルの研究所に送ったという。
 カラムルザ氏は2015年にも中毒に関連した急性腎不全を起こし、血中から高濃度の重金属が検出されていた。その後、ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)に対して何者かが故意に毒を盛ったのか捜査するよう求めたが、結局刑事捜査は見送られた。
 カラムルザ氏は、2015年にロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)近くで射殺された野党指導者ボリス・ネムツォフ(Boris Nemtsov)元第1副首相とも親しかった。
(c)AFP