人生って・・・

今日はめずらしく相方自身の話をしました。いつもは私の事について
話す事が多いのですが、今日はなんだか悩んでいるようでした。
彼はある意味、挫折を知らずに生きてきた人です。一流の学校を出て
一流の会社に就職して。しかも、120%の力でがんばった訳ではなく、
80%くらいの力でそこそこやってしまえた人です。もっと欲張れば
「超一流」だったかもしれないけれど、そこまではやらずに流れに
身を任せて、でも周囲の期待を裏切らずに結果をきっちり出して
今まで生きてこられた人。
・・・こう言いきってしまうと語弊があるかもしれませんが。
その彼が、将来の自分がどうあるべきか見えずに悩んでいたようです。
自分の限界も、期待されているポジションもわかった上で、自分自身は
どうしたいのかがわからないといった感じでした。
私は「うつ病」という、大きな挫折を経験しています。というか、未だ
その渦中にいます。その私から見て、できうる限りの言葉は尽くした
つもりです。それがどれだけ彼のためになったかは判りませんが。
私にとって嬉しかったのは、彼がそういう話を私にしてくれた、という事実です。
やたらには見せられない、自分の弱みをさらけだしたわけですから。
普段は彼が「保護者」で私が「被保護者」という立場にいるという思いが強く、
そのことで感謝もし、また申し訳無くも感じていました。
けれど、彼は一人の対等な人間として私を認めてくれているということを
あらためて教えてくれました。
「こういう話ができるから、俺にとってひめは大切な存在なんだよ」
「だから他の誰でもない、ひめじゃなきゃだめなんだ。口先だけじゃないよ」
そう言ってくれたことが、本当に嬉しかったです。
病気になって失ったものも多かったけれど、少しは得る物もあったのかな。
そう思えた今日の出来事でした。