vol.2 バレエ「ボレロ」他

シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」Aプロ
ギリシャの踊り(振付:モーリス・ベジャール、出演:東京バレエ団
・小さな死(振付:イリ・キリアン、出演:シルヴィ・ギエム&マッシモ・ムッル)
ドン・ジョヴァンニ(振付:モーリス・ベジャール、出演:東京バレエ団
ボレロ(振付:モーリス・ベジャール、出演:シルヴィ・ギエム東京バレエ団

とうとうこの日がやってきました。
私が大好きなダンサー、シルヴィ・ギエムが「ボレロ」の日本での公演を
封印すると言うのです。全国縦断で何公演も行われますが、最後です。
私にとっては今日が初日(全部で5公演行きます)。
久しぶりのギエム、久しぶりの「ボレロ」です。
最後終わって暗転した時には拍手をしながら泣きそうになりました。
陳腐な言葉ですが「とても良かった。心が震えるほど感動した」です。
振付が若干違ったような気がしますが、やはりダンサーと共に変化して行く
作品なのでしょうか。
音楽自体が何か自分の中の感情に訴えかける音楽であることを差し引いても
やはりこの「ボレロ」という作品は素晴らしい。
ジョルジュ・ドンが映画「愛と悲しみのボレロ」で踊って一般にも広く知られるように
なった作品ですが、私はドンの舞台は観た事が無く、初「ボレロ」がギエムでした。
もう10年以上も前のことですが、強烈な印象を受けました。
古典以外の作品で感動したのはギエムが初めて、「ルナ」と「ボレロ」でした。
まだまだ踊れるのに封印するのはもったいないと思うけれど、また新たな
ギエムの姿が観られることを期待しましょう。
心なしか痩せてしまったように見えました。まだまだハードスケジュールで
踊りつづけなくてはならないのですから、どうぞお大事に。