vol.3 バレエ「ボレロ」他

シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」Aプロ
・ギリシャの踊り（振付：モーリス・ベジャール、出演：東京バレエ団）
・小さな死（振付：イリ・キリアン、出演：シルヴィ・ギエム＆マッシモ・ムッル）
・ドン・ジョヴァンニ（振付：モーリス・ベジャール、出演：東京バレエ団）
・ボレロ（振付：モーリス・ベジャール、出演：シルヴィ・ギエム＆東京バレエ団）

昨日と同じ演目です。ただし、私が行ったのはマチネ（昼公演）だったので
ソワレ（夜公演）とは配役が一部異なり、昨夜とは違ったダンサーを
観る事ができました。
「ギリシャの踊り」ではソロ役が昨夜（中島周さん）の方がよかったかな。
今日（大嶋正樹さん）も悪くはないんだけど、力が入りすぎていた感じ。
力強いのとは違って、力みが見えて残念でした。
今日のパ・ド・ドゥ（小出嶺子＆中島周）がよかった。昨夜（吉岡美佳＆平野玲）も
悪くなかったけれど、小出嶺子には勢いがあったかな。脚のラインもきれいだし。
全体的には昨夜の方が丁寧に踊っていたように見えた。今日は2回公演だから
体力温存したのかな？だとしても、それは言い訳にしかならないけど。
「小さな死」ギエムのきれいな身体を伸びやかに使っていて、ため息がでるほどきれい。
足先で音楽を奏でるかのような踊りだった。ムッルも申し分なし。
「ドン・ジョヴァンニ」は昨夜の吉岡美佳が上野水香になって、後は変更無し。
上野水香はどんどん伸びている時期にいるようです。体のラインもとても
きれいで恵まれているし、テクニックもある。勢いもある。言う事なし。
小出嶺子は昨夜より安定していた。
「ボレロ」はやはり日によって多少演技が異なるようで。金管が入ってきた
ときの音がひどいのはなんとかならないのかな。昨夜も思ったけど。
テープ使用なのだけれど、あまりにもキンキンと少し外しかけた音が響く。
しかも下メロだから悪目立ちして。きれいな演奏のテープを使ってほしいよ。
マチネだというのに、カーテンコールが長くて観客も大興奮だった。
ソワレはどうだったのかな。