vol.16 オーストラリア・バレエ団「眠れる森の美女」

オーストラリア・バレエ団2007年日本公演「眠れる森の美女」
出演:レイチェル・ローリンズ、ロバート・カラン、ダニエル・ロウ、オーストラリア・バレエ団
振付:マリウス・プティパ、スタントン・ウェルチ
演奏:東京シティフィルハーモニック管弦楽団

プティパの振り付けは残しつつ、新たな解釈で展開された「眠り」でした。
カラボスを冬の女王、リラの精を春の精とし、オーロラが生きている間は春の世界、
眠りについてからは凍てついた冬の世界、目覚めでまた春が訪れるという展開です。
衣装も特徴的で、妖精たちはみな白の総タイツに薄いチュールのスカート。
クラシックチュチュはオーロラのみが着ます。カラボスも白。普通は黒とか赤とか
だから、白いカラボスってなんかイメージ違った。でも冬の女王らしかったけど。
妖精たちが特殊で、宝石の踊りもフロリナ王女も妖精たちが踊ったんですよ。
なんだかなぁ。でも結婚式の踊りはプティパの振り付けがほぼ踏襲されてたので
安心しました。いろいろ工夫してるのは認めるけど、やはり妖精たちはクラシック
チュチュで踊ってほしいし、宝石やフロリナ王女も同様でお願いします。
よくプロローグとして扱われる誕生のところを第一幕、16歳の誕生日を第二幕、
王子の道行きと戦いと結婚式を第三幕という構成でした。王子が兄弟ででてきた
のも謎。一人でいいじゃん。なかなか謎の多い演出でしたね。