vol.17 ルグリと輝ける仲間たち2007 Aプロ

ルグリと輝ける仲間たち2007 Aプロ
出演:マニュエル・ルグリ、モニク・ルディエール、アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス、他
演目:「白の組曲」「扉は必ず...」「スパルタクス」「ドリーブ組曲」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」「椿姫」第2幕より「三角帽子」「オネーギン」

〜第一部〜
「白の組曲」・・・セルジュ・リファールのシンフォニック・バレエ。パリ・オペラ座のシーズン・
オープニングで「」グラン・デフィレ」とともに踊られる「顔見世」演目。群を抜いていたのは
アニエスの存在感。他を圧倒していた。後ろで東京バレエ団のダンサーがちょろちょろするのが
かえって目障りだったと思う。パリ・オペのダンサーだけで踊ってほしかった。
〜第二部〜
「扉は必ず...」・・・イリ・キリアンがフラゴナールの絵画「閂」にヒントを得て、オレリー・デュポン
とマニュエル・ルグリのために振付けた作品。今日はエレオノーラ・アバニャートとルグリが
踊った。以前世界バレエフェスで見ているので新鮮な感動というのはなかったが、静から動への
変化など見所が沢山の小品。
スパルタクス」・・・グリゴローヴィチ振付、ハチャトゥリアン音楽。ボリショイ劇場で初演の
全幕作品からパ・ド・ドゥ。マチルド・フルステーはオペラ座スジェながら、堂々の踊り。
将来が楽しみなダンサーを発見。
「ドリーブ組曲」・・・マルティネス振付。レオ・ドリーブ音楽。「泉」「コッペリア」から音楽を
借用。新しいグラン・パ・ド・ドゥとして振付けた。衣装はアニエスによるもの。もう何回目かな。
世界バレエフェスでも見ているけど、やはりエトワール同士の踊りは貫禄も十分で見ごたえがある。
〜第三部〜
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」・・・バランシン振付。チャイコフスキーが「白鳥の湖」を作曲
し、バレエ化したときに使われなかったスコアを元に振付けたもの。男女のヴァリエーションは
コンクールなどでもおなじみの作品。ドロテ・ジルベールはプルミエール・ダンスーズ。マチュー・
ガニオはエトワール。安定した踊りで見ていてとてもすがすがしかった。
「椿姫」第2幕より・・・ジョン・ノイマイヤー振付。ショパン音楽。ピアノの生演奏だった。
マルグリットとアルマンが一番幸せなときのシーン。愛があふれ出るような演技だった。
「三角帽子」・・・レオニード・マシーン振付。マヌエル・デ・ファリャ音楽。スペイン舞踊の要素を
ふんだんに盛り込んで、普段は王子様然としているマルティネスが男の魅力を全開にして踊った。
でもどこか気品があるのはマルティネスならではだろう。
「オネーギン」・・・ジョン・クランコ振付。チャイコフスキー音楽。タチヤナとオネーギンの別れの
パ・ド・ドゥ。ルディエールとルグリがさすがの貫禄で踊ってくれました。揺れ動くタチヤナの心。
オネーギンの情熱。それらが見事に表現されていてさすがだなと思わずにはいられなかった。


Bプロが楽しみです。その前にクラスレッスンの見学会があるんだった。
遅刻しないようにいかなくては。