vol.22 「タンホイザー」

R・ワーグナータンホイザー新国立劇場
出演:アルベルト・ボンネマ、リカルダ・メルベート、リンダ・ワトソン、他
指揮:フィリップ・オーギャン
演出:ハンス=ペーター・レーマン
合唱:新国立劇場合唱団
バレエ:牧阿佐美バレエ団新国立劇場バレエ団
管弦楽:東京フィルハーモニック交響楽団

久しぶりのオペラです。聖と俗の世界を行き来するタンホイザーが主人公。
正式には「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」。
最初のバレエのシーンではダンサーたちの様子を背景にも投影して、なかなか
面白い舞台を作っていました。ヴェーヌス役のリンダ・ワトソンはとても迫力
ある存在でした。タンホイザーが惹かれても仕方がないという感じ。
でもエリーザベト役のリカルダ・メルベートもすごく良かったです。気品が
あって、すてきな女性でした。
舞台はずいぶん見ていますが、今日はじめてブーイングを聞きました。
舞台が終わって、カーテンコールのとき、最後にタンホイザー役のアルベルト・
ボンネマが登場すると、拍手に混じって「ブー」「ブー」の声が。
そんなにひどいとは思わなかったけどなぁ。ブラボー屋(やたらとブラボーを
叫ぶ人。たいていサクラ)も嫌いだけど、ブーイングも好きじゃないなぁ。
高いお金を払って観に行くのだから、納得のいく舞台でないと困りますけどね。
まぁ初日ですから、まだ感覚がつかめていなかったのかも。プロなんだから
言い訳はできないけど、簡単にブーイングするのもいかがなものかと思いました。