vol.25 「シルヴィ・ギエム・オン・ステージ 2007」Bプロ

シルヴィ・ギエム・オン・ステージ 2007」Bプロ
出演:シルヴィ・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ、ラッセル・マリファント、東京バレエ団
振付:アルベルト・アロンソジョン・ノイマイヤー、イリ・キリアン、ラッセル・マリファント
Pf. :高岸浩子

今日も大好きなシルヴィ・ギエムの公演でした。今日は9列目です。
・「カルメン」(斎藤友佳理、他)
もう何回見たかなぁ。明日だったら、カルメン上野水香だったんですよ。
明日の配役で見たかったなぁ。ホセも木村さんだし。今日は大嶋さんでした。
実は東京バレエ団に移籍してからの上野水香はあまり見ていないんですよ。
牧阿佐美バレエ団にいたときは結構見てたんですけどね。一度ギエムの公演を
観に来ていた上野水香を見たことがあるけれど、背が高くて細かったです。
脚が長いんですよ。恵まれた体型だなぁって思います。
・「椿姫」第三幕よりパ・ド・ドゥ(ギエム、ル・リッシュ)
ノイマイヤー振付の作品。世界バレエフェスティバルでもよく上演されます。
生ピアノでの踊りでした。二人の奏でる官能の世界に引きずり込まれますね。
わずらっていてもう長くないマルグリット、許せないと思いながらもやはり
愛しているがゆえに許してしまうアルマン。二人の織り成す世界はとても
すばらしいものでした。音楽はショパン
・「シンフォニー・イン・D」(東京バレエ団
キリアンの作品。音楽はハイドン。これももう何回も見ているので、休憩時間
でしたね。コメディタッチの作品なのですが、正直見飽きていて笑えません。
笑わせようとする演出があざとく感じられます。ちょっと意地悪かな。
・「Two」(ギエム)
四角い照明の中にぽっかり浮かび上がる腕。別個の生き物のように、うねり、
身をよじらせる。1m20cm四方の狭い空間から一歩も出ていないのに、それを
感じさせないエネルギーを発散している。息をつめて見入ってしまった。
・「Push」(ギエム、マリファント)
マリファントの作品。Aプロに続いて2回目です。絡み、ほぐれ、そしてリフト。
その繰り返しなのに、決して観客をあきさせない何かがある。その秘密を知りたい。


モダンな作品もいいけれど、やはりギエムの美しい身体を生かすのは古典作品だと
信じています。驚異的な身体能力でアクロバティックな作品も踊りこなすけれど
クラシック作品で見せる優雅さや気品、劇場を支配するオーラなどは何人をもって
しても変えがたい逸材だと思います。もっと古典を見せてほしいな。
さー、来年は世界バレエフェスティバル。また会員申し込みをしなくては。