一律給付が一番公平!

定額給付金は夫婦子どもの4人家族で6万4000円

 自民、公明両党は7日、生活支援定額給付金の額を一律1万2000円、65歳以上と18歳以下には8000円を加算し計2万円とすることに大筋で合意した。夫婦と18歳以下の子供2人の4人家族だと6万4000円が支給される。支給対象となる所得制限の基準の設け方は、支給の窓口を担う市町村の意見を踏まえ、12日までに結論を出すことにした。

なんで65歳以上と18歳以下には加算額があるのだろう?
老人=選挙を睨んだ、老人に配慮してますよ感の演出
子供=選挙を睨んだ、子育てに配慮してますよ感の演出
にしか思えない。結局票集めのための人気取りでしょう?
理由をろくに説明もしないで(どこかでしているのかもしれないが
新聞やTVのニュースなどでは見ていないレベル)給付額を変えるのは
年齢差別ではないだろうか。
たとえば「老人は病院によく行くのでお金が必要」だとしたら、
個人によってそのレベルは全く違うから毎日行く人は全然足りないし
全く行かない人は加算する必要がない。それよりも医療システムを変えるべき。
たとえば「子育てにはお金が必要」だとしたら、私学で部活動盛んな人と
公立で塾に行かない人では全然違う。それよりも公的助成の額や範囲を
増やすとか、システムを変えるべき。
こんな小額加算では意味がない。まとめてこそ活きるお金の遣い方というものが
あると思うのだけれど、そういう長期的視野はもてないのか。


それに世帯ごとに人数だけでなく年齢までも調べるには、それなりに
お金がかかる。これは無駄な経費だと思うのだけれど。その分をもっと
有効に使ってほしいと思う。


所得制限をするとしても、それをチェックするのにはやはりお金がかかる。
某県知事は「この事務方の手続きに一割はかかります」と言っていた。
2兆円の一割。巨額だ。もったいない。
自己申告にすると、制限に引っかかる人は少なく申告するだろう。
所得が多いのと自由に使えるお金が多いのとは違う。
所得が低い人はさまざまな恩恵が受けられるが、ある程度所得があると
それがカットされるから、却って低所得者の方が「リッチに」暮らして
いる場合もあるそうだ。
家賃補助、私学助成金、医療費補助、児童手当、etc。
また、低所得者は当然収めている税金も安い。
この例を見ると「年収550万円の世帯(夫婦と子供2人)の場合、
もともとの所得税額が年9万円」とある。そこに6万4千円の給付金。
納税額はわずか2万6千円。
これで年収1500万円以上の世帯を給付から外すなら、あまりに不公平すぎる
といわれても仕方ないだろう。彼らはもっともっと納税している。


ここから先は、暴論になるかもしれないので、ご注意。






今は転職も難しい時代だから簡単にはいえないが、高給取りの人は
それだけがんばった人でもあると思う。全員が全員運が良かっただけとか
親のコネがあったからとかではない。努力をしたのだ。
日本の会社では最終学歴によって給与が異なるところが多くあるが
それはその学歴を得るために努力した人を評価しているからではないのか。
学歴がすべてだとか高卒より大卒が偉いとかは思わないが、少なくとも
そのための努力をしたことは事実だ。
特定の資格を持っている人は高給で優遇されるのも、そこに敬意が払われて
いるからだろう。
そしてその学歴や資格を得るためにも、やはりお金がかかっている。
そういった努力をしなかった人が「高給取りからはどんどん税金を取るべきだ」
などと言っているのを見聞きすると本当に腹が立つ。
努力は報われるべきだ。共産主義じゃないんだから。
大学に行きたくてもお金がなかった、という人もいるだろう。国公立なら安く
すむし、それでも払えないor学力が足りなかった、という人もあろう。
しかし大学入学に年齢制限はない。学歴がほしいのなら、自分で働いて
学費を得てから入学するということもできるのだ。
あるいは学歴に左右されない仕事を選ぶこともできるし、自分で起業することもできる。
もちろん仕事のやりがいというのは給与だけではかれるものではないから
今の仕事に満足しているというのなら、それでもいいのだ。
ただ、努力した人のことも認めてほしい。
努力して良い結果を出した人よりも努力をしなかった人が優遇されるのはおかしい。


総理は「豊かなところに出す必要はない」と述べた。自分が親譲りの遺産で
豊かな暮らしをしているから言えるのだろうが、1500万円程度の所得で
総理と同じように豊かな暮らしをしていると思っているのだろうか。
納税額が数千万円というレベルなら、もしかしたら豊かな暮らしをしている
かもしれない。でも所得が1500万円程度ではたいしたことはないのだ。


どうせばら撒くと決めたのだから、全国民に一律同じだけの給付をしよう。
それが一番公平だ。