こころ

最近の私はとても落ち着いて「普通の」生活を送ることが
できていると思う。
時々わーっとパニックになって誰もいない部屋で泣いていることも
あるけれど、実家に居た頃に比べればずっと頻度は落ちている。


明らかにだりんのおかげだ。
私という存在を丸ごと受け止めて、すべてを受け入れてくれて、
常に気にかけてくれている。一緒にいると「生きる」ということが
なぜあんなに難しいことだったのか、自分でもわからなくなる。
何があっても彼だけは私の味方だと心の底から信じられる。
冗談でも私を貶したりはしないし、もっと○○だったらいいのにとも
言わない。過去を含めて私のすべてをいいと言ってくれる。


「私は今のままでもいいのかもしれない」とちらりとでも思えたのは
多分人生で初めてのことだ。常に「もっと○○であらねば」と
思い続けて生きてきた。努力もしたけど、足りないという気持ちの方が
強かった。努力が足りないから結果が出ないのだと。
だからもっとがんばらないといけないと。
だけど私は怠け者だから、何やかやと口実を作っては休んでしまうのだ。
当然思うような結果は出ず。
もっと努力できたはず。もっと良い結果を残せたはず。もっとがんばれ。
誰かに強要された記憶はない。ただ自分自身がそう思っていた。


きっと現実の自分と理想の自分との乖離が大きくなりすぎたのだろう。
追いつくための努力がちょっとやそっとでは足りなくなった。
そして、それをするには疲れすぎてしまった。
でも他のやり方を知らないから、もう無理だったんだよね。


私は「きちんと」していたかったから。いつでも。
周囲にあわせることはあっても、流されることはしたくなかった。
「ちゃんとしてるね」って思われたかった。
そして「常に」「正しく」ありたかった。


正直、日々の生活に取り紛れて、以前のような「生き難さ」はあまり
感じない。私にとって、これは良いことなんだろうと思う。
いつか「生きていて良かった」と思える日も来るのかもしれないと
考えられるようになっただけでも、たいした進歩だと思うから。