絵画の世界

ドラクロワをテーマに取り上げた番組だったのだけれど。
そこで見た「古典派」の人物の美しかったこと。
ダヴィッドが課した「こうあるべし」という規範をドラクロワは次々と破り
絵画の世界に革命を起こした、ということでその作品の手法を比較していた。
人物の白く美しい肌の滑らかさは常々素晴らしいなと思っていたのだけど
そのやり方の一つを紹介していて、輪郭線をきっちり引くことと、陰影を
つけた後にその境目をなじませるために綺麗な筆で色の境目に対し垂直方向に
掃いていたのだ。これで筆跡も消えて滑らかなグラデーションが生まれていた。
油絵の心得がある人にとっては基本中の基本なんだろうけれど、鑑賞専門の
私はその技術にびっくりした。
そういえばネイルやメイクでも「空筆でぼかす」みたいな手法は使うよね。
さっさっと筆を動かした途端に滑らかな質感の肌が現れて本当に驚いたよ。