スーパーバレエレッスン

スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華 吉田都
今日から始まりました。番組HPはないみたいですね。


「ジゼル」第一幕 〜ジゼルのヴァリエーション〜
生徒(といっても一応バレエ団に所属するプロ)の踊りのつまんないこと。
お教室だったら「上手ねー」だろうけど、味も素っ気もない踊り。
ジゼルのステップを踏んでいるだけって感じ。
TVに緊張しているのか、都さんに緊張しているのか、とにかく上手に踊ろうと
しているのはわかった。そしてその気持ちは良くわかる。
都さんの指導は8割くらいが役柄。ジゼルという女の子がここでどんな気持ちなのか。
ジゼルならどう踊るか。呼吸、表情、背中、音の感じ方。技術的なことは1割くらい。
「そこで音を待っちゃダメ」と言われた箇所があったのだけれど、もっと音楽を理解してと。
セリフで言うなら棒読みよという指摘に納得しました。都さんが踊って見せると
まるで彼女が音楽を鳴らしているかのようでした。音楽に合わせるのではなく。
そしてお手本として踊った都さんのジゼル、素晴らしい。
活き活きとしていて、かわいらしくて、踊る喜びに溢れていました。
この快活な様子があるからこそ、次の悲劇が際立つのだとおっしゃっていましたが
なるほどです。
「ジゼル」は物語性の強い作品だけれど、それを差し引いてもやはり「役柄を理解して」
踊ることがバレエには大事なのだなと再確認しました。バランシンみたいなものは別として
古典作品はそこが重要ですね。
この表現が英国ロイヤルの物語バレエを支えているのですね。
マクミラン作品なんか、上手に踊っただけじゃ全く意味ないですし。
勉強になります。