執事喫茶

ヘデクさんに連れられて行って来ました。池袋にある「執事喫茶 Swallowtail」。
初体験なので何も判らずにお願いしたのですが、なかなか大変なシステムです。
完全予約制、時間制、キャンセル料あり、などなど。
基本的に会員制らしく予約時には会員番号なども必要なようです。そして来館回数が
増えると特典も増えていくみたいです。リピーター確保のためのシステムですね。


いけふくろう」で待ち合わせ、お店に向かいました(途中、姉妹店のケーキショップの
前も通りましたよ。→「Patisserie Swallowtail White Rose」)
女性の店員さんたちがクラシカルなメイド姿でケーキや紅茶を販売していました。
(ところで店名のスペルはアクサンなしが正式名称なんでしょうか?フランス語の正しいつづりは
pâtisserie とˆ(アクサンシルコンフレクス)がつくのですが)
ビルの地下に執事喫茶はありました。そこだけちょっと周囲とは異なる外観でした。
しかも2Fは同人誌を売っている書店で、大きなイラストの看板がありましたし(笑)。
写真はこんな感じ(ちなみに館内撮影禁止なので写真はこれだけ)。

  • 入り口

  • 看板アップ


看板の横に本日の予約状況が掲げられていたのですが、全時間満席です。連休後の平日なのに。
熱心なリピーターが多いそうです。経営上手ですねぇ。


階段を下りるとドアマンがいて予約を確認します。中に入り布張りのソファで待ちます。
店名のスワロウテイルは燕尾服の方かと思ったら揚羽蝶の方らしく、様々なところに
蝶の意匠が施されていました。でも全員燕尾服だったので両方をかけているのかも?
こちらへと声をかけられて進むとさらにドアの前。スチュワードとフットマンが夫々一名いて
ご挨拶をされ(名前は失念)、バッグ以外の手荷物と上着をクロークへ預けて席まで案内されます。
(あ、入店時は「いらっしゃいませ」ではなく「おかえりなさいませ」と声を掛けられます)
フットマンは担当が決まっていて、この挨拶した方が今日のすべてをお世話してくださるそうです。
丁寧にメニューの説明を受けて、アフタヌーンティー形式の「Anna Maria」を注文しました。
三段になったプレートは下から

  • 軽食(サンドイッチの盛り合わせorキッシュ3種類から一つ選択)
  • スコーン(スコーン1種類とプリザーブ2種類を選択)
  • デザート盛り合わせ(小豆クリームのプチシュー、オレンジタルト、カシスとヨーグルトのジュレ

となっていて、私が選んだのは

飲み物はエリザベスガーデンというアッサムベースのブレンドティーを頼みました。
カップも色々あるようで、今日はロイヤルアルバートのムーンライトローズでした。
カップを持ってきたときに説明されます。来館ポイントが貯まるとカップを選べるそうです)


ここの作法とはとにかく何でも自分ではやらないこと。椅子を引いてくれるまで待って座り、
運ばれた紅茶はカップに注がれるまで自分は触らず。食べたいプレートを目の前に下ろさせ。
紅茶のお代わりをポットから注ぐのもベルを鳴らしてフットマンを呼んでやらせます。
席に案内されたときもハンドバッグは案内係が持っていて、席に座った後に横の荷物入れに
入れてさらにナプキンをかけていました。ナプキンを膝の上にかけるのもやってくれます。
何か用があるたびに卓上ベルをチリリンと鳴らしてフットマンを呼ぶのです。
化粧室に立ったときにもバッグを持って先導してくれ、化粧室のあるドアの前まで行き、
帰りもそこ(赤絨毯敷き)で待っているとまた席まで連れて行ってくれます。
勿論迷うような距離じゃないんですけどね。あとドアの向こうはちょっとバックヤードのように
なっていて厨房でシルバーがカチャカチャいう音なんかがしてました。大きな姿見もあり。
テーブルマナーは割りとちゃんとしていた感じです。店内は全席禁煙だし、大声で騒ぐ客も
いないので、そういう意味では快適。ただ肝心のフットマンたちがちょっとばたばたしていた
感じもありました。燕尾服の裾を翻してテーブルの周りを歩くのはやりすぎかなと。
あと個人的な好みですが、髪の毛がチャライ(イマドキの若者っぽい?)人が多かったのも残念。
名門貴族の家に代々仕えるバトラーのイメージではなかったです。年配の人の方が落ち着いていて
よかったな。一人、落ち着いた暖かい感じの年配の方が各テーブルにそっと声を掛けて回っていました。
柔らかな物腰のとても感じのよい方でしたよ。


おいしく頂き、席で会計してもらうと「メンバーズ登録カード」なるものを渡されました。
ここに必要事項を記入して次回持参し、正式なメンバーズカードになるそうです。
時間は80分で、これは「お出迎えからお送りまで」だそうで、今日のメニューだとあまりのんびり
食べている時間はなかったです。慌てる必要もないけど。一人なら喋らないから大丈夫かな。
帰りも先導されてクロークから荷物を受け取り、身支度を整えると「いってらっしゃいませ」と
送り出されます。


楽しい経験でした。行く前に「ディズニーのアトラクションのようなもの」と言われましたが
ホントにそんな感じでした。もしかしたら違う意図で言ったのかもしれませんが(笑)。
ハマる人がいるのもわかるなーと思います。
ヘデクさん、ありがとうございました。


公式サイト:「執事喫茶 Swallowtail