好きな歌

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオのアリア。
死んだ妻を迎えに行ったのに、妻に懇願されて振り向いてしまったために
再び引き裂かれたオルフェオがその悲しみを歌うシーン。
パヴァロッティのはコンサートだけど、最初は呆然としたオルフェオが呟くように
歌い、中盤からその悲しみのままにエウリディーチェを呼び希う感じで、すごくいい。
出だしの「senza Euridice」が「senz' Euridice」のように発音するのはなぜなんだろう?
今はアルトの女性がオルフェオを演ずることが多いと思うけど、元来はカストラート
ために書かれたらしいし、テノールもいいですね。
カラスのはフランス語版。フランス語版のリブレットはこちら→「ORPHÉE ET EURYDICE


この物語、最初に知ったときはギリシア神話だったので「オルフェウスとエウリディケ」。
フランス文学の演劇系の勉強をしていたときには「オルフェとエウリディス」。
そしてイタリアオペラでは「オルフェオとエウリディーチェ」。
世界史は人名が覚えられないって人をよく聞くけど、これじゃ仕方ないかーと思う。