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<コンタクトレンズ>増える角膜感染症 汚れによる傷が原因、失明も


コンタクト暦の長い私だが酸素不足により黒目部分に血管の陥入が見られた
ことがある。これは長時間のコンタクト装着が原因で起きたそうで、
ソフトレンズは黒目部分を覆ってしまうので酸素不足になりやすいのだそうだ。
ハードレンズは直径が黒目よりも小さいので酸素の供給率はいいらしい。
しかし私には合わなくて涙が止まらなかったため眼鏡の時間(日)を増やすことで
解決した。一日使い捨てタイプのレンズにしたのもその頃で、これは
常に清潔なレンズを装着するので目の負担が少ないそうだ。
毎日のこすり洗いや消毒ははっきり言って面倒くさい。でも病気は怖い。
それを両方解決できる一日使い捨てというのはありがたいし、最近は価格も下がって
非常に嬉しい。
ところが

 全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。

これは怖い。怖すぎる。一日使い捨てを一週間つけっぱなしという話も聞く。
寝るときもつけたままだとか。それは目にとって物凄い負担になるのに。
レンズを装着している時にできた小さな傷は夜外して寝ている間に治ってしまう
ものらしい。ところがレンズをつけたまま寝ると修復されないため傷がひどくなり
病気のリスクも高まるそうだ。
アカントアメーバなどは失明の危険もあるのに特効薬はまだないようだし、
とにかく自分でできる範囲の予防策はしっかりしておきたい。

コンタクトレンズ>増える角膜感染症 汚れによる傷が原因、失明も
7月30日8時16分配信 毎日新聞
 ◇毎日こすり洗い不可欠
 コンタクトレンズの使用者は年々増え、国民の1割を超す1500万人以上と言われる。これに伴う目の病気も増加傾向にあり、使用者の7〜10%に発生していると推測されている。中でも細菌などによる角膜感染症は、重症化すると視力低下の要因にもなる。こすり洗いなど、毎日の適切なケアが大切だ。【下桐実雅子】
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 コンタクトレンズの主流はハードレンズからソフトレンズに移り、利用者は約7割を占める。ハードレンズは目にトラブルがあると痛みを感じるが、ソフトレンズは角膜と密着しているため、まぶたの刺激を和らげ痛みを抑える効果があり、病気に気付きにくい。また、利用者は低年齢化しており、10代や20代のトラブルも増えている。
 コンタクトレンズは直接目に触れるため、医師の処方が必要な「高度管理医療機器」だ。角膜を覆うため、レンズの汚れや酸素不足で、角膜に傷がつきやすくなる。
 コンタクトレンズによる目の病気は、角膜の表面に小さな傷がつく「点状表層角膜症」、深くまで傷が達する「角膜浸潤」や「角膜潰瘍(かいよう)」、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツができる「巨大乳頭結膜炎」などがある。
 近年問題になっているのが、細菌やカビなどによる角膜感染症だ。目の痛みや充血などを起こし、失明する恐れもある。中でも増えているのが、他の細菌を餌にして増殖するアカントアメーバと呼ばれる微生物によるもので、特効薬がなく治りにくいのが特徴だ。
 日本眼感染症学会などがまとめた全国調査の中間報告(07年4月〜08年8月)では、コンタクトレンズ使用が原因と考えられる角膜感染症で入院した患者は233人(平均年齢28歳)。水回りなどに存在する細菌・緑膿(りょくのう)菌やアカントアメーバが、角膜の病巣部のほか、レンズケースからも多く見つかった。
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 角膜感染症が増えている背景の一つに、ケア用品の進歩や多様化がある。ソフトレンズはかつては煮沸消毒が中心だったが、近年は洗浄、すすぎ、消毒、保存が1本でできる消毒剤が主流になっている。道玄坂糸井眼科医院(東京都渋谷区)の糸井素純・日本コンタクトレンズ学会常任理事は「ケア方法が簡便になることで、誤ったケアをする人が増えている。量販店には専門医がいるとは限らず、説明不足も問題」と指摘する。
 糸井さんによると、消毒剤の効果には限界があり、どのレンズでも毎日のこすり洗いが重要だという。感染の温床になるレンズケースも毎回よく洗って乾かし、3カ月に1度の交換が必要。漬けおきタイプの洗浄液でも、こすり洗いを併用しないと蓄積した汚れや化粧品の汚れは落ちないという。
 全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。
 糸井さんは「ケアの仕方を誤解している人も少なくない。定期検査に来ないと、正しいケア方法を知る機会も減ってしまう」と話し、3カ月に1度の定期検査の受診を呼びかける。また、レンズケアに自信のない人には、1日使い捨てのレンズを薦めている。