羊の話

さっき唐突にあるお話を思い出した。多分子供の頃に読んだ話なんだけど。
大体こんな感じのお話。

主人公が羊飼いだか羊商人だかに馬鹿にされる。怒った主人公は相手を持ち上げて羊を一頭買う約束を取り付ける。群れの中から丸々と太った一頭を選び出す主人公。「あれは一番いい羊なのに。もっと高い値で売ればよかった」と悔しがる相手。主人公はその羊を抱え上げ、海に放り込んでしまった。すると羊の群れが後を追って次々に海に飛び込んだ。羊には先頭を追いかけていく習性があるから。相手の商人は止めようとしたが止められず、結局財産である羊を全て失ってしまった。

なんだかとても気になったので調べてみたら、ラブレーの「カルガンチュアとパンタグリュエルの物語」にでてくる「パニュルジュの羊」だった。
おー、懐かしいな。また読みたいぞ。


とここまできて、ふと疑問が。一体いつ読んだのだろう?
なんとなく子供の頃に読んだと思っていたけれど、大学時代に読んだのだろうか?
だとしたら渡辺一夫先生の訳本?でも自分では買っていない(それに岩波文庫
活字があまり好きではない)から、研究室にあった本を借りたのだろうか?
ちくま文庫から出た宮下志朗先生の訳本は2005年からの刊行で新しすぎるから違う。
或いは、子供向けの本の中に「パニュルジュの羊」だけあったのだろうか。気になるなぁ。
しかも「パニュルジュの羊」を検索するとフレデリック・ジェフスキーの
音楽作品ばかりヒットするし。
なんとか探し出して、もう一度読みたいな。