目的?

今日TVで映画「レナードの朝」をやっていた。
なんか医療系の映画だっけ〜?と思い、TVをつけながらCMの間に検索してみた。
↓↓わかったこと↓↓

  • 医師の経験を綴ったものが原作
  • 映画では一人の患者に焦点を当てて構成
  • 嗜眠性脳炎の患者にパーキンソン病の治療薬L-DOPAを投与した
  • 目覚しい回復を見せるが薬剤耐性がつきまた元に戻った
  • 嗜眠性脳炎第一次大戦中から10年ほどインフルエンザ流行中に発症がみられた流行性脳炎の一つ
  • 1930年以降の発生の報告はほとんどない
  • 病理学的所見・臨床的所見からはウィルス感染と見られるが当該ウィルスは検出されていない
  • 嗜眠性脳炎について詳細はこちら:痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief - パーキンソン症候群

そして私は「もういいや」と思いTVを消した。
普通映画やドラマは演技や筋立てを楽しむものだろうと思うけれど、
私の目的は「リアリティを感じたい」「情報を得たい」らしい。
この映画では患者(の演技)にたいして「実物はこうじゃないだろう」と思い
絶賛された(らしい)「感動の演技」と思うところまで行かなかった。
「正しいか否か」に目が行ってしまったのだ。それゆえ大雑把なあらすじと
病気に関する基礎知識が得られた時点で興味を失ってしまった。


日本のドラマでも素直に楽しめなくて色々気になってしまうことがよくある。
テレビ朝日「相棒」の今年のお正月SPもそうだった。
途中まではよかったが、最後のほうで急にご都合主義のつじつまあわせが頻出し
ラストシーンでは犯人の性格が突如変貌(それまでの行動からは考えられない)、
よくある2時間ドラマ風になってしまってがっかりした。
相棒ではなく素人探偵が主人公で最後が崖の上なら笑って楽しめたかもしれない。


登場人物の性格が首尾一貫して破綻なく描かれていれば、リアルな人間と感じられるだろう。
経年変化ではない変貌はちぐはぐに感じられ、一気に世界が色あせて見える。
本物らしさを感じられるか否かが大切で、それを感じられなかったら
その時点で興味を失ってしまうのだ。
2時間ドラマの場合は「感動」のおしつけが嫌いなので、それも災いしているかもしれない。
計画的に殺人を犯して復讐を遂げたのに、たった一言で最後の一押しをやめる?そんなばかな。
素人探偵が「そんなことをして天国の○○さんが喜ぶと思いますか!」というと
犯人が凶器を取り落として泣き崩れるという構図はあきれ返るほど定番。
水戸黄門の印籠は勧善懲悪だからまだしも、元被害者が犯人である場合は全然すっきりしない。


最近は2時間ドラマを見るときは犯人当てクイズをやっている。
犯人、動機、凶器・毒物の特定&入手元、などなど。
「リアリティ」はともかく、「情報収集」の一環になるのかな。
海外ドラマならおかしなところも「外国ではそうなんだよきっと」で流し、
さらに進んだ科学捜査なども見ることが出来て情報を得られる。
だから海外ドラマ(特に警察もの)を良く見るのだろう。