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石巻 がれきから男女2人救出
良かった。本当に良かった。
一人じゃなく二人一緒だったのも良かったのだろう。励ましあって力づけられるから。
早く元気になってください。

80歳女性と孫救出=震災10日目、倒壊家屋から―「少しずつ食べた」―宮城・石巻
時事通信 3月20日(日)17時8分配信
 20日午後4時ごろ、宮城県石巻市門脇町で、倒壊した木造2階建て住宅から、この家に住む阿部寿美さん(80)と孫の高校1年任さん(16)が県警石巻署員らに救出された。東日本大震災から10日目。任さんは同署に対し、「地震直後から閉じ込められた。少しずつ食べて過ごした」と話した。2人は同市の石巻赤十字病院に警察のヘリコプターで搬送された。寿美さんは軽度の脱水症状で、任さんは左足の軽い凍傷とみられるという。
 同署によると、寿美さんは倒壊した家屋の中で、倒れたクローゼットの上に布団にくるまり、足を伸ばした状態で座っていた。任さんはがれきとなった住宅の屋根にしがみついていた。石巻署員が付近で行方不明者の捜索中、救助を求める声がしたため、付近を捜したところ、屋根の上にいる任さんを見つけた。任さんが「家の中に人がいる」と訴え、同署員と消防レスキュー隊が寿美さんを見つけた。
 2人を治療した同病院救命救急センターの小林道生副センター長によると、寿美さんと任さんは11日午後、2階の台所で食事中、地震津波に遭った。家屋が崩れ、冷蔵庫などが倒れたが、中に狭い空間があり、20日まで過ごした。
 2人は冷蔵庫や台所にあったヨーグルトやコーラ、水などでしのいだ。地震後3日目の13日ごろから、任さんは隣の部屋のぬれていなかった毛布を取り出し、2人で寒さに耐えたという。小林副センター長は「近くに食べ物と水分、寒さをしのぐ方法があったので助かったと思う」と話した。任さんの父で会社員明さん(57)は13日、2人が行方不明になったと県警に届け出ていた。
 石巻地区広域行政事務組合消防本部によると、現場は旧北上川の近く。東日本大震災で大津波に襲われ、13日くらいまで冠水し車両が入れない状態だった。2、3日前からがれきの撤去作業が始まっていた。 
最終更新:3月20日(日)23時16分