春遠からじ

急に暖かくなって、一気に沈丁花が香り出した。昼間もだけれど、特に夜はよく感じる。
夜道を歩いているときに沈丁花の香りをかぐと「春だなぁ」と毎年思うのだ。
大学に行ったら沈丁花とはまた違った香りに出会って、もしやと思い見回したら
小さな白い花が満開で、日本水仙の群生だった。すっきりとした良い香りを放っていて
とても懐かしい感じがした。実家の庭には10種類ほどの水仙があって、なかでも
きりりとした日本水仙の香りが一番好きだった。
金木犀や梔子などのきつすぎる香りは今でも苦手だけど、沈丁花水仙は好き。
今年も春が来たのだなぁと思う。