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敵だけど友! 日台戦でしか見られない感動の情景=WBC
WBCで日本側スタンドに「謝謝台湾」台湾SNSでは「感動した!」の声
スポーツに政治は無関係であってほしい。いついかなる時もと言いたいけれど、
それが無理なことなのはわかっている。
それだけに今回のこの話はとても嬉しく思ったし、とても温かい気持ちになった。
3.11の震災の時に、台湾がいち早く日本に支援をしてくれたこと。日本人が
それに対する感謝の気持ちを表したこと。それを台湾の人も受け止めてくれたこと。
本当に素晴らしいことだ。
勝負は勝負で別の話だけれど、勝者が敗者をあざけるような行為は見苦しいし
敗者が勝者を貶める発言もいただけない。そしてそこに政治問題を絡めてもいけない。
直接交流することはなかなか難しくても、こういう機会に感謝の気持ちを伝えることが
できるなら、スポーツの国際試合はこれ以上ない国際交流の場だと言える。
今回行動してくれた日本の人たちと、それを素直に受け止めてくれた台湾の人たちに心から感謝します。
これからも双方がお互いを尊敬しあい、好きでいられることを願います。

敵だけど友! 日台戦でしか見られない感動の情景=WBC
サーチナ 3月9日(土)11時28分配信
 ワールド・ベースボール・クラシックWBC)第2ラウンドで8日、日本と台湾(チャイニーズタイペイ)が対戦して日本が延長の末4−3で勝利した。台湾メディア・TVBSは、東北大震災に対する台湾の支援に感謝の意を示し、台湾選手に声援を送る日本人ファンの姿が見られたことを伝えた。
 記事は、東京ドームにやってきた台湾在住の日本人教師と日本人留学生がそれぞれ中華民国国旗を掲げて台湾を応援する様子を紹介。留学生が「日本も台湾も好き。両方に頑張ってもらいたい」と語ったことを伝えた。
 また、日本人ファンが「東北大震災のときに台湾から多くの援助をもらったにもかかわらず、日本政府は台湾に対して感謝の意を示さなかった」と、台湾に感謝の気持ちを込めながら語ったことを併せて紹介した。
 記事はそのうえで、「試合では双方は敵同士であったにもかかわらず、日本人は台湾民衆の温かい支援に感銘を覚えて感謝し、台湾を応援するプラカードも掲げていた。敵であり友である関係、こんなシーンはおそらく日本―台湾戦でしか見られないだろう」とした。(編集担当:柳川俊之)
最終更新:3月9日(土)13時42分

WBCで日本側スタンドに「謝謝台湾」 台湾SNSでは「感動した!」の声
J-CASTニュース 3月9日(土)16時30分配信
 第3回ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の2次ラウンドで、日本は台湾を延長戦の末に4-3でくだした。国際試合直後は相手チームへの批判が出ることも少なくないが今回は例外のようだ。
 2013年3月8日に行われた試合では、「感謝TAIWAN」「3.11支援謝謝台湾」といった東日本大震災への支援に感謝するプラカードが日本側のスタンドで掲げられ、台湾で放送されたテレビ中継でも大きく映し出され、台湾のSNSでは「感動した!」という声も相次いだ。
尖閣関連のメッセージは自粛
 この取り組みは、あるツイッターの利用者が事前に呼びかけたため実現した。この呼びかけも台湾のツイッター利用者に伝わった模様で、「自由時報」によると、台湾側では
  「緊迫している釣魚島(日本名・尖閣諸島)事件など敵意を表すやり方は、日本に来て、この(試合の)時に行うには適しない」
と、政治的なメッセージを出さないように呼びかける人もいたという。
 また、台湾でWBCを応援する様子を日本人がツイートした内容が、台湾メディアで報じられるということも起こっている。
 ある日本のツイッター利用者は、台湾の旗「青天白日満地紅旗」に「日本おめでとう」という文字を入れて日本を祝福している人の写真をアップロードし、
  「台湾は民度が高い人が本当に多い。以前にも増して台湾が好きになった」
とツイート。台湾のニュースサイト「ETtoday」は、
  「このツイートは次々に拡散し、日本のネット利用者から称賛の声が相次いでいる」
と報じた。
台湾チームは帽子を取って客席に一礼
 また、同ニュースサイトは、台湾チームが敗戦後東京ドームを去る際に帽子を取って客席に一礼したことについて
  「日本のメディア、野球ファン、ネット利用者が『非常に礼儀正しい』と、大いに称賛した」
と伝えている。
 台湾の謝長亨監督は試合後のインタビューで、
  「国際試合という場で日本というレベルの高い相手と対戦して、少しは近づけたのではないか。敗れはしたが、プレッシャーはかけられたと思う」
と振り返った。
最終更新:3月9日(土)16時30分