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ホワイトタイガーの謎解明
ベンガルトラの中に、白い体に縞模様を持つ「ホワイトタイガー」が生まれることがあるが
このホワイトタイガーは遺伝子の変異により赤や黄色の色素ができなくなるため
発現するということがわかったそうだ。
この変異は毛色以外に影響は及ぼさないため、生命力繁殖力は通常個体と変わりなく
死産などが多いのは近親交配を繰り返すなどしたためらしい。
珍しいホワイトタイガーを沢山作り出そうとした人間のせいということですね。
この遺伝子変異の例はトラだけでなく色々な生物、そして人間にもみられるそうだ。




ホワイトタイガーの謎解明=1遺伝子変異、赤黄色素できず―北京大などDNA解析
時事通信 5月24日(金)1時7分配信
 ベンガルトラのうち、白い体に黒っぽいしま模様があるホワイトタイガーは、ただ一つの遺伝子が変異し、赤や黄色の色素ができなくなって生じることが分かった。北京大などの研究チームが中国広州市のサファリパークにいるホワイトタイガーと通常のベンガルトラのDNAを解析し、23日付の米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。
 ホワイトタイガーは1500年代からインド亜大陸で目撃された記録があるが、1958年を最後に野生での生息は確認されておらず、世界各地の動物園などで飼育されている。
 今回発見された遺伝子変異は毛などの色以外に影響を及ぼさず、ホワイトタイガーに死産などが多いのは、近親交配が繰り返されたことが主因と考えられるという。 
 体のメラニン色素には、黒や茶色の「ユーメラニン」と赤や黄色の「フェオメラニン」がある。DNA解析の結果、ホワイトタイガーは「SLC45A2」と呼ばれる遺伝子が変異し、フェオメラニンを合成できないことが分かった。この遺伝子が変異した例はマウスやウマ、ニワトリ、メダカで見つかっており、ヒトでも報告例があるという。
最終更新:5月24日(金)9時41分