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<イプシロン>15分遅らせ打ち上げ
「存続の危機」乗り越え=発想転換、打ち上げ革新―M5からイプシロンへ
イプシロン観測衛星、愛称は「ひさき」と命名

 イプシロンは当初8月22日の打ち上げ予定だったが、装置の一部に配線ミスが見つかり5日後に延期した。同月27日は、打ち上げ19秒前に地上管制設備が機体姿勢に異常を検知し、自動停止し打ち上げは再度延期された。

ということで、本日三度目の打ち上げに挑戦。
午後1時45分の予定だったが

新型固体燃料ロケット「イプシロン」を打ち上げる時刻を午後1時45分から午後2時に変更し、打ち上げた。打ち上げ時刻の変更は警戒海域に船舶が入る可能性が出たため、としている。

ということで午後2時に打ち上げられた。
この警戒海域に船というのは他国の船なのかな。
観測衛星の愛称は「ひさき」に決まったそうだけど、覚えていられるかな。

イプシロン>15分遅らせ打ち上げ
毎日新聞 9月14日(土)14時3分配信
 宇宙航空研究開発機構JAXA)は14日、鹿児島県肝付町内之浦宇宙空間観測所から新型固体燃料ロケット「イプシロン」を打ち上げる時刻を午後1時45分から午後2時に変更し、打ち上げた。打ち上げ時刻の変更は警戒海域に船舶が入る可能性が出たため、としている。2度の延期を経てイプシロンは太平洋上空へ飛び立った。
 イプシロンは当初8月22日の打ち上げ予定だったが、装置の一部に配線ミスが見つかり5日後に延期した。同月27日は、打ち上げ19秒前に地上管制設備が機体姿勢に異常を検知し、自動停止し打ち上げは再度延期された。
 JAXAは27日の延期後、原因究明と再点検に2週間以上を費やしてきた。点検のために、イプシロン担当者以外の職員らによる特別点検チームを編成。延期の原因となった機体姿勢の計測開始のずれについては、ロケット側の信号を受け、地上側が計測を始めるよう変更。異常検知時に打ち上げを停止する19項目について、正常値の範囲などを見直すなど総点検を進め、再挑戦に備えてきた。
 国産の固体燃料ロケットは7年ぶりの打ち上げで、改良型でない新型国産機としては2001年のH2A以来12年ぶりとなる。
 イプシロンは、06年に運用を終えた固体燃料ロケット「M5」の後継機。全長24.4メートル、重さ91トンの3段式ロケットで、機体に搭載した人工知能がロケット自身を点検する機能を初装備。打ち上げ時にパソコン2台で対応する「モバイル管制」を導入した。今回は太陽系の惑星を専門に観測する小型人工衛星を搭載している。【津島史人、斎藤有香】
最終更新:9月14日(土)14時44分

「存続の危機」乗り越え=発想転換、打ち上げ革新―M5からイプシロン
時事通信 9月14日(土)15時43分配信
 鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所から飛び立ったイプシロン。コンパクトで低コスト、高性能といった新たなコンセプトのロケットを実現させたのは、先代の「M(ミュー)5」ロケットが廃止され、「固体燃料ロケット存続の危機」の中で生まれた発想の転換だった。
 イプシロンの開発責任者森田泰弘さん(55)は2006年9月、同じ内之浦でM5最後の打ち上げを悔しい思いで見守った。糸川英夫博士のペンシルロケット以来の伝統を受け継ぎ、「世界最高性能の固体燃料ロケット」と呼ばれるまで進化したM5だったが、宇宙開発を取り巻く環境変化の中、高コストの批判を浴びて廃止に追い込まれた。
 後継機に求められたのは何よりもコスト削減だったが、M5に劣るようなロケット開発では意味がない。ロケット開発の大先輩、秋葉鐐二郎さん(82)らと勉強会を重ね、「過去にとらわれるな。いいロケットを造って未来を開け」と励まされた。M5を超える「いいロケット」とは何か。試行錯誤の日々が3年近く続いた。
 大きなヒントになったのは、勉強会で取り上げられたITの活用だった。「これから必要なのは、いかに簡単に打ち上げるかという仕組みの改革だ。アポロ以来の古くさい打ち上げシステムを卒業しない限り、未来はない」。こう発想を転換してからは、パソコンを使ったモバイル管制、自律点検、短期間での射場整備と、「世界の先を行く仕組み」(森田さん)を次々と形にしていった。
 自信を持って迎えた8月27日の打ち上げは、ロケットの姿勢異常を誤検知して発射直前に中止。特長の一つだったコンピューターによる機体監視機能の中で、0.07秒のデータ伝送の「ずれ」を考慮していなかったことが原因だった。思わぬミスでつまずきプレッシャーがかかる中、森田さんは努めて明るい表情を見せ、昼夜を問わず再点検に取り組むチームの士気を維持した。
 「打ち上げ中止で厳しい思いも経験したが、全国の皆さんの声援が励みになった」という森田さん。「イプシロンは、われわれだけのロケットではなく、たくさんの人の応援を推進力に飛んで行く」と力を込めた。
最終更新:9月14日(土)15時48分

イプシロン観測衛星、愛称は「ひさき」と命名
読売新聞 9月14日(土)17時18分配信
 宇宙航空研究開発機構JAXA(ジャクサ))は14日、新型ロケット「イプシロン」で打ち上げた観測衛星「スプリントA」の愛称を「ひさき」と命名すると発表した。
 打ち上げ場所の鹿児島県の内之浦にある地名「火崎」にちなんだほか、「太陽(ひ)の先」を観測するという意味を込めたという。
最終更新:9月14日(土)20時0分