日展

お友達から日展のチケットを頂いたのだけれど、一人では色々とさびしい。
レイジーさんにお伺いしたところ同行を快諾してくださったので、国立新美術館に行ってきたよ。
日展は五つの分野(日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書)に分かれて展示されている。
全部を一度に見るのは無理だとのことなので日本画と工芸美術を見ることに。
日本画の部屋に入って驚いたのだけれど、日本画と言っても表現も技法も様々あるのね。
実は「水彩絵具:水彩画」「アクリル絵具:アクリル画」と同じように
使う画材によって「岩絵の具:日本画」「油絵具:洋画」と分類されるのだそうだ。
出口近くには出品物を印刷した葉書などが売られているのだけれど、ここでまたびっくり。
光沢のあるコート紙に印刷されているせいか、実物とは全く違った印象なのだ。
とても素敵だった絵が面白みのないものになっていたり、中には実物よりも
葉書のほうが良く見えるものもあったり。
日本画特有のマットで静かな画面は特に再現が難しいのかな。
画集も販売されていたけれど、やはり写真は実物とは全く違うのだと思った。


お昼休憩を館内にあるポール・ボキューズで取ろうと思ったら待ち行列が長蛇の列で断念。
代わりにカフェ「サロン・ド・テ・ロンド」(カフェなのかサロンドテなのかw)へ。
企画展に因みフィンセント・ファン・ゴッホ 《種をまく人》をイメージした
デザートプレートがあったのでそれを頂くことにした。

ケーキのレイヤーで地面を、シャーベットで太陽を、ソースが点描を表しているらしい。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《種をまく人》



そして工芸美術の部屋へ。陶器、彫金、漆、七宝、染め、織り、和紙など
なんでもありの部屋。斬新な作品や斬新な表現や、もちろん伝統的なものもあり
とても面白くまた興味深いものだった。思わず触りたくなるものも多かったが
もちろんおさわり厳禁なのでこらえるのが大変だった。


日展はさっと見てその後企画展を見ようかなどと話していたのにとんでもない。
私が一つ一つじっくり眺めていたせいで、工芸美術の最後足早に見たにもかかわらず
外はもう暮れてしまっていて、慌ててご挨拶をしてそれぞれ帰路についたのだった。
お疲れのところを引っ張りまわしてしまって申し訳なかったけれど、
レイジーさんがいてくださったおかげでとても楽しい一日となった。
お付き合いくださって本当にどうもありがとう。