ソチ五輪

羽生、悲願の金メダルも…第一声は「すいません、ホントに」
おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
FSは納得のいかない演技だったせいか、喜びよりも悔しさの方が勝っているようだ。
金メダルさえ取れればいいというのならもっと喜ぶのだろうけれど、
今シーズン他の試合でもっと良い滑りをしていただけに残念だ。
来月には世界選手権が控えている。そこに向けて、また頑張ってほしい。
今度こそ納得のいく滑りをSP・FSと揃えられることを祈っている。


ISU-The 2014 Olympic Winter Games figure skating results

羽生、悲願の金メダルも…第一声は「すいません、ホントに」
スポニチアネックス 2月15日(土)5時35分配信
 ◇ソチ五輪フィギュアスケート 男子フリー(2014年2月14日)
 大歓声を浴び、表彰台の中央に立った。フィギュア男子では日本人初の快挙。セレモニー後、インタビューに臨んだ羽生は、複雑な笑みで喜びを口にした。
 「緊張しました…すいません、ホントに。やっぱりオリンピックはすごいって思いました。結果として、すごいうれしいなと思う半分、自分の中ではやはり悔しいと思うところが結構あるので。オリンピックで金メダルを獲って言うのも何ですけど、ちょっと悔しいと思います」。
 フリーは178・64点にとどまった。重圧からか、納得のいく演技はできず、観客に見せた笑顔も控え目だった。目指した世界一は遠のいたと思った。だが、直後に演技したチャンも、得点を伸ばすことができず、羽生はトップをキープ。「とにかく驚きしかなかった。うれしいという感情はなかった。自分の演技が悔しかったんで」と振り返った。
 それでも、初出場の五輪で世界に衝撃を与えたことは確かだった。13日のSPでは国際連盟公認の大会で史上初の100点超えとなる101・45点をマーク。世界選手権3連覇中のチャンは97・52点。3・93点の差をつけ、プレッシャーをかけた。
 昨年12月のGPファイナルに続き、王者チャンを破った。そして、自身が五輪を目指すきっかけとなり、憧れ続けてきたロシアの皇帝プルシェンコは、腰を痛めてSPを棄権し、引退を表明した。その皇帝は話していた。「金メダルの可能性が一番あるのは羽生さ」と。その“予言”通り、世代交代を現実のものとしてみせた。
 この日で羽生は19歳69日。過去、五輪の男子最年少金メダル記録は、48年サンモリッツ大会を制したディック・バトン(米国)の18歳202日。この記録には及ばないものの、史上2人目の10代金メダリストとなった。
 「金メダル、早く見たいですね」。この日のセレモニーでは花束だけだったため、まだ手元にないメダルを心待ちにしつつ、羽生は少しだけホオを緩めた。
最終更新:2月15日(土)12時31分