訃報

桂宮さまご逝去=66歳、急性心不全で


長く車いすで不自由な生活をなさっていたとはいえ、まだ66歳とお若いのに。
三笠宮さまご夫妻はこれで三人のご子息たち全員に先立たれてしまったことになる。
お気の毒でならない。さぞやお辛い思いをしていらっしゃることだろう。
桂宮さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

桂宮さまご逝去=66歳、急性心不全で―陛下のいとこ、国際親善尽力
時事通信 6月8日(日)11時14分配信
 三笠宮さま(98)の次男、天皇陛下のいとこで、日・豪・ニュージーランド協会総裁などを務めた桂宮宜仁(かつらのみや・よしひと)さまが8日午前10時55分、急性心不全のため、東京都文京区の東大病院で亡くなられた。66歳。皇位継承順位は6位。本葬に当たる斂葬(れんそう)の儀は17日に文京区の豊島岡墓地で営まれ、三笠宮さまが喪主を務める。
 宮内庁の西ケ広渉宮務主管と名川弘一皇室医務主管が記者会見し、逝去を発表した。同庁によると、桂宮さまは8日朝、容体が急変し、千代田区三番町の宮邸から東大病院に救急搬送された。午前9時すぎ、病院に到着時は心肺停止状態で、蘇生措置が取られたが、そのまま帰らぬ人となった。7日は体調に異常がなかったという。
 桂宮さまは1948年2月11日、昭和天皇の末弟、三笠宮さまの次男として生まれた。5人きょうだいの3番目で、兄は故寛仁(ともひと)さま(2012年6月、66歳で逝去)、姉は日本赤十字社社長近衛忠※(※=火ヘンに軍)氏の妻★(★=寧の皿丁が用)子(やすこ)さん、弟は故高円宮さま(02年11月、47歳で逝去)、妹は茶道裏千家家元の千宗室氏の妻容子さん。
 学習院初等科、中・高等科を経て、71年学習院大法学部政治学科を卒業後、オーストラリア国立大大学院に歴史研究のため2年間留学。帰国後、74年から85年までNHKに嘱託として勤務し、サラリーマン生活を送った。
 88年1月、三笠宮家から独立して桂宮家を創立。同年5月、急性硬膜下血腫のため宮邸で倒れ、緊急手術を受けた。91年11月に公務に復帰し、車いすで公務に取り組んでいたが、08年9月敗血症で入院。09年3月に退院後は、公の場に姿を見せることはほとんどなく、宮邸で療養生活を送り、近年も入退院を繰り返していた。
 公務では、日・豪・ニュージーランド協会、大日本農会大日本山林会日本工芸会、日本漆工協会の各総裁を務めた。
 天皇、皇后両陛下をはじめ、皇族方や親族のほか、安倍晋三首相らが8日、相次いで宮邸を弔問に訪れた。皇室の構成は、天皇陛下と皇族方合わせ21人となった。
最終更新:6月8日(日)23時17分