ニュース

顧客情報1000万件不正取得=派遣SEの39歳男、逮捕―ベネッセ漏えい・警視庁
かなり厳しいアクセス制限がある、といことはおのずとデータを手に入れられる
人間を簡単に絞り込めるということ(クラッキングされたとかでなければ)。
SEならそれくらいすぐにわかったはずなのに、なぜこんなことをしたのか。
借金があったということだけれど、40歳手前で全国ニュースに顔と名前を晒して
自分の人生を棒に振ってまで得たのはたったの約250万円。割に合わないだろうに。
しかし彼が逮捕されても流出した情報は取り消すことができない。
データを売買している名簿業者は「不正に得た情報である」と知らなければ
罪に問われないのだそうだ。
入手した時点で知らなかったとしてもその後不正に得た情報であると判明した場合
データを売買した業者も処罰の対象になるようにしないと、今後もこの手の犯罪は
減ることはないだろう。

顧客情報1000万件不正取得=派遣SEの39歳男、逮捕―ベネッセ漏えい・警視庁
時事通信 7月17日(木)14時23分配信
 通信教育大手ベネッセコーポレーションから顧客情報が流出した事件で、警視庁生活経済課は17日、名簿業者に売却する目的で顧客情報約1000万件を複製、取得したとして、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で外部業者から派遣されていたシステムエンジニア(SE)の松崎正臣容疑者(39)=東京都府中市寿町=を逮捕した。
 同庁によると、松崎容疑者は「ベネッセの顧客情報を漏らしたことに間違いない」と容疑を認めている。
 逮捕容疑は6月17日、ベネッセのグループ企業「シンフォーム」(岡山市)の東京支社多摩事業所(東京都多摩市)で、営業秘密の顧客情報が記録されたサーバーにアクセスして、約1019万7050件の情報を貸与されたパソコンにダウンロードし、自分のスマートフォンに転送。複製して、不正に入手した疑い。
 警視庁によると、流出防止のため記憶媒体に情報をダウンロードするとパソコンに「エラー」表示が出る仕組みだったが、松崎容疑者は、スマホを使えばデータを取れることに気付き、擦り抜けていた。
 松崎容疑者は顧客情報を、都内の名簿業者に月1、2回の頻度で計約15回、総額約250万円で売ったと話している。動機について「金が欲しかった」などと供述。名簿業者に売り込む際には、「イベントで集めた情報で、もういらなくなった」などと説明したという。渡した情報は今年6月までの約1年間で、重複分を含め延べ1億件を超えるという。
 同容疑者は1993年1月〜2013年12月末に生まれた人の氏名や住所、生年月日、保護者の氏名などを入手。居住地は全国に及ぶ。警視庁は営業秘密の不正開示容疑でも立件する方針。
 警視庁が任意提出を受けた記憶媒体などを解析したところ、大量の個人情報が見つかり、ベネッセの顧客情報と一致した。情報は約10の名簿業者に出回っており、同庁は詳しい流出の経緯を調べている。
最終更新:7月17日(木)23時49分