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シルヴィ・ギエムさん引退表明 100年に1人のプリマ


どんなことにもいずれ終わりは来る。それは変えられないことだ。
偉大なるバレリーナシルヴィ・ギエムが2015年一杯で引退することを発表した。
一番好きなダンサーだった。近年はかなり前衛的な方向へ進んでしまったけれど
彼女の踊る古典とベジャール作品が私は大好きだった。
恵まれた身体とゆるぎないテクニックに支えられた豊かな表現力。
気品ある白鳥、挑戦的な黒鳥、可憐なジュリエット、天真爛漫で激しいマノン……。
幻想的な『ルナ』、エリザベートそのもののような『シシィ』、そしてあの『ボレロ』。
彼女は日本をとても好きでいてくれて、2011年の震災直後には4月にパリで「HOPE JAPAN」
と銘打った日本を応援する公演を行い、また秋には来日して福島など全国で公演を行った。
引退する2015年の12月には日本でさよなら公演を行う予定もあるそうだ。
DVDなどの記録映像は持っているけれど、生の舞台の空気には遠く及ばない。
沢山の彼女の踊りを劇場で見ることができたのはとても幸運だったと思う。
縁があったら、彼女の最後の公演を劇場で見たいものだ。

シルヴィ・ギエムさん引退表明 100年に1人のプリマ
朝日新聞デジタル 8月14日(木)20時44分配信
 世界的バレエダンサーで来日公演も多いシルヴィ・ギエムさん(49)が2015年いっぱいで引退すると14日、明らかにした。東京バレエ団創立50周年の記念公演に29日から客演する予定で、日本のファンに向けたコメントとして、日本舞台芸術振興会を通じて発表した。
 「私は2015年の終わりに踊ることをやめます。日本でさよなら公演を行う予定です。現在のところ申し上げられるのはこれだけです」としている。さよなら公演は来年12月に東京などで行われる予定だ。
 卓越したカリスマ性と技巧で「100年にひとりのプリマ」と呼ばれる。パリ・オペラ座バレエ団や英国ロイヤル・バレエ団で活躍し、フリーに転じた。東京バレエ団との共演でモーリス・ベジャール振り付けの「ボレロ」もたびたび踊り、東日本大震災の被災地でも披露した。今回の来日でも踊る予定だ。
朝日新聞社
最終更新:8月14日(木)22時46分