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10月15日「世界手洗いの日」、エボラ出血熱の予防にも有効な手洗い


エボラだけでなく様々な感染症を予防するために、手洗いは簡単にできる有効な対策だ。
しかしこれが習慣づいていない地域や簡単に行えない地域があるという。
世界の多くの国々で正しい手洗いを広めるための取り組みが行われているのだそうだ。
この「世界手洗いの日」は今年で7回目を迎えたとのこと。全く知らなかった。
手洗いうがいはいいことだ。帰宅したら必ず手洗いうがいをするようになって、
風邪をひきにくくなったように思う。
最近気温が低く乾燥した日が多くなった。手洗いうがいをしっかりしよう。

10月15日「世界手洗いの日」、エボラ出血熱の予防にも有効な手洗い
@DIME 10月15日(水)7時40分配信
 今年で7回目を迎える10月15日「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」。ユニセフは、エボラ出血熱への取り組みが行われる中、感染症を予防する手洗いの習慣の重要性はさらに増していると訴える。「世界手洗いの日」は、国際衛生年の2008年、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」により、制定された。世界では、年間630万人もの子どもたちが5才の誕生日を迎えずに命を失っており、その原因の約半数は肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気だとされている。また、せっけんを使って正しく手を洗えれば、下痢や肺炎を防ぎ100万人もの子どもたちの命が守れるとも言われている。
 ユニセフの水と衛生部門部長のサンジャイ・ウィジェセケラ氏は、「季節性のインフルエンザから風邪まで、せっけんを使った手洗いは、最もお金がかからず効き目
のある“ワクチン”といえます。エボラが発生しているシエラレオネリベリアギニアで、感染拡大を防ぐ方法のひとつとして、ユニセフは手洗いの重要性を強調しています。手洗いはエボラの特効薬ではありませんが、お金をかけずに、すぐに取り組める予防策です」と述べている。
 エボラ出血熱が確認された国々で、ユニセフはエボラに関する啓発活動、またエボラに関する誤解を解く活動を主導している。エボラに関する誤解によって、感染のリスクが高まる恐れがある。また、治療や看病にあたる人へ防護服や手袋、消毒用の塩素の提供を行っているほか、せっけんの配布も実施。シエラレオネでは棒状のせっけん150万本以上を配布し、リベリアギニアでも数百万本を提供している。
 ウィジェセケラ氏は「エボラを簡単に制御する方法はありません。エボラを食い
止めるには、国際社会におる大規模な取り組みが必要なことは明らかです。最も感染が拡大している地域で、どのような方法が可能かを伝えることは極めて重要であり、手洗いは、実行可能な方法の一つなのです」とコメントしている。
 なお、ユニセフとWHO(世界保健機関)が9月に発表した統計によると、2013年、5歳未満の子ども34万人以上、つまり一日約1,000人が安全な水やトイレ、基本的な衛生習慣が欠如しているために、下痢で死亡したという。エボラが確認された国々では、エボラへの対応のために保健サービスに大きな負荷がかかっていることから、一般的な感染症を予防する上で、手洗いはますます重要になってくる。
「世界手洗いの日」は、一般的な予防法として、また下痢のような命を奪いかねない病気の予防法として、せっけんを使った手洗いの重要性を強調する日。世界の多くの国々では、正しい手洗いを広めるための取り組みが行なわれている。スリランカでは、96の学校で3万8,400人以上の子どもたち、また政治家や一般の人たちが手洗いイベントに参加。レバノンでは、携帯のテキストメッセージ(SMS)を使って「正しい手洗いで自分の健康を守ろう」というメッセージが、何百もの携帯電話契約者に送信されている。また、マリでは、国を挙げて手洗いイベントのメディア・キャンペーンを行い、学校でせっけんが配布されます。ガンビアやナイジェリア、カンボジア、そのほかの国々でも、手洗いの啓発のためのイベントが予定されている。
@DIME編集部
最終更新:10月15日(水)7時40分