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7月1日うるう秒 平日に警戒


今回のうるう秒は18年ぶりの平日だということで、色々な問題が懸念されているようだ。

 特に今回のうるう秒は、18年ぶりの平日実施となる。社会が動きだす時刻だけに、関係者は気をもむ。
 午前9時に取引開始の東京証券取引所では、突然1秒が挿入されないように、1秒を午前7時からの2時間(7200秒)に“分散”して調整する。取引に大きな影響はない見込みだが、千分の1秒単位で注文が飛び交うだけに、東証は3月、関係先に留意事項の文書を通知した。

今の時代はコンピューター制御で色々なシステムが動いている。
1秒違ったら相当色々なことが起こってしまう。
突然決まったわけではないので当然以前から綿密に準備をしていたはずだけれど、
実際に何が起こるか(起こらないか)はやってみなければわからない。
大きな混乱が起こらないことを祈る。


うるう秒」が挿入され、午前8時59分60秒を表示する時計=2012年7月1日

7月1日「うるう秒」要警戒 18年ぶり平日実施
神戸新聞NEXT 6月28日(日)14時0分配信
 今度の7月1日は、一日の長さが24時間と1秒になる。午前8時59分59秒と午前9時の間に、通常はない「59分60秒」が挿入されるためで、世界一斉に行われる「うるう秒」という時刻調整だ。たかが1秒、されど1秒。高度なコンピューター社会では思いも寄らないトラブルを起こすことがあり、関係機関は対策を進めている。
 なぜ突然、1秒が加えられるのか。「地球の自転にわずかなぶれがあるから」と兵庫県明石市立天文科学館の鈴木康史学芸員は解説する。
 時刻は原子時計で精密に管理されているが、この「ぶれ」のため、天文上の時刻とのずれが起こる。それを調整するのがうるう秒。1972年以降、不定期で実施され、今回は2012年に続き26回目となる。
 近年、ネットワークの発達で多くの機器が相互接続され、この1秒の挿入によって、企業など大規模なシステムへの影響が懸念されるようになった。
 兵庫県立大応用情報科学研究科の申(しん)吉浩教授は、航空機の運航管理など時間を厳密に扱うシステムで「うるう秒に対応したプログラムとそうでないものが混在していると、トラブルの可能性がある」と指摘。12年の実施時はオーストラリアのカンタス航空で機器トラブルが起き、国内発着便に最大2時間以上の遅れが生じた。日本でも会員制交流サイトのミクシィで約4時間、サービスがつながりにくくなった。
 特に今回のうるう秒は、18年ぶりの平日実施となる。社会が動きだす時刻だけに、関係者は気をもむ。
 午前9時に取引開始の東京証券取引所では、突然1秒が挿入されないように、1秒を午前7時からの2時間(7200秒)に“分散”して調整する。取引に大きな影響はない見込みだが、千分の1秒単位で注文が飛び交うだけに、東証は3月、関係先に留意事項の文書を通知した。
 システム開発のコベルコシステム(神戸市灘区)も、顧客や自社のシステムが正常に作動するよう、春ごろから準備を進めてきた。
 申教授は「時間を厳密に管理するプログラムには重要なものが多い。その分、発生すれば影響は大きくなる」と話す。
最終更新:6月28日(日)14時10分