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日航機墜落30年 慰霊登山&追悼式雑感 高齢化と事故の風化 遺族の30年


もう30年。そして、まだ30年。
どれだけの年月が経とうとも遺族の悲しみは消えることはないだろう。
二度とこんな事故が起こらないように、願うことはそれだけだ。
どうぞ安らかにお休みください。

日航機墜落30年 慰霊登山&追悼式雑感 高齢化と事故の風化 遺族の30年
産経新聞 8月12日(水)21時34分配信
 節目となる30年を迎えた日航ジャンボ機墜落事故。遺族は高齢化と闘いながら真夏の「御巣鷹の尾根」で慰霊登山を続け、夕方からは追悼慰霊式に臨んだ。
 事故で宝塚歌劇団出身の女優だった吉田由美子さん=当時(24)=を亡くした母の公子さん(81)は「(尾根に)来たい気持ちはあっても、ここに来るまでに骨が折れる」と汗を拭い、「事故のことを片時も忘れたことはない。30年はあっという間だった」と振り返った。
 月日がたち、事故が風化していくことを心配する遺族もいる。大阪市の泉谷透さん(56)は妹の淳子さん=同(20)=を亡くし、「遺族にとって事故の風化は無縁だが、世間では風化していく。空の安全に関心を持ち続けることが、事故の防止につながる」と語った。
 午後6時からは、麓にある群馬県上野村の「慰霊の園」で追悼慰霊式が開かれ、遺族や日航の関係者ら300人以上が参加した。
 慰霊の園の理事長を務める神田強平村長は「村は御(み)霊(たま)を祭り、航空機事故の戒めを発信する使命を持ち続ける。今後も式典を挙行していく」と式辞を述べた。
 遺族ら一人一人が献花台に花を手向けた後、慰霊式はろうそく供養に移行。慰霊塔を囲む520本のろうそくに遺族が点火した。日航機が墜落した時刻の午後6時56分、遺族らは黙●(=示へんに寿の旧字体)(もくとう)をささげ、慰霊の園は静寂に包まれた。
最終更新:8月12日(水)21時34分