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JR連続不審火 「次なる犯行」警戒の中 カメラ映像で容疑者特定


個人的にどんな経緯があろうとも、こんなことは許されない。
公共交通機関に対する攻撃はテロ行為と同じだ。

JR連続不審火 「次なる犯行」警戒の中 カメラ映像で容疑者特定
産経新聞 9月15日(火)22時52分配信
 東京都内のJR施設で相次いだ不審火は15日、警視庁捜査1課が威力業務妨害容疑で自称ミュージシャン、野田伊佐也(いざや)容疑者(42)を逮捕したことで急展開を迎えた。複数の現場からペットボトルや針金などが見つかった特異な事件は同一犯による連続犯行の疑いが強まった。犯行は8月以降、23区以外にも拡大。「次なる犯行」が警戒されていた中、捜査の網は確実に絞り込まれていた。
 捜査1課は8月16日〜9月5日に発生、発覚した計7件を同一犯による犯行とみて捜査。このうち、北区の東北線踏切付近、品川区の品川変電所敷地内、目黒区の山手線の渡線橋付近の3カ所でペットボトルと針金、ティッシュペーパーが一緒に見つかっている。
 9月5日に発覚した国分寺市のJR中央線線路脇で電化柱を支えるワイヤのカバーが焼けた不審火でも、ペットボトルが溶けたとみられるプラスチック片や針金が見つかった。
 一連の不審火では、運行に影響を与えるケーブルが焼けたほか、JRの変電所敷地内など、JRの運行状況を熟知した犯人の可能性も指摘されていた。
 火災の規模は小さいが、ケーブル火災は利用客への影響が大きく、中野区で8月22日に中央線の線路脇のケーブルが焼けた不審火は2万5千人に影響。渋谷区で同月27日に山手線線路脇の2カ所でケーブルやカバーが焼けた火事は5万1千人に影響した。
 一方、私鉄や地下鉄には同種の不審火がないことから、JRに何らかの恨みがあるとの見立てで捜査を進めていた。品川変電所の不審火では、出火後に現場付近を通る男の映像が防犯カメラに写っており、カメラの映像などから野田容疑者特定に結びつけた。
最終更新:9月15日(火)23時9分