ニュース

MRJ初飛行 「この日をずっと待っていた」 技術者の誇り…大空へ


おめでとうございます!!これまでの苦労が報われましたね。
まだまだやるべきことはたくさんあるでしょうが、一つ一つ着実に実現させていってください。
そしてできることならば、すべての部品を日本で生産し「完全純国産」になってほしいとも思います。
いやー、嬉しいニュースでした。

MRJ初飛行 「この日をずっと待っていた」 技術者の誇り…大空へ
産経新聞 11月11日(水)19時28分配信
 技術者たちのプライドがつまった機体が飛び立った。三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が11日、初飛行に成功した。相次ぐ計画延期を乗り越え、試行錯誤を繰り返した末にたどり着いた快挙。機体開発に携わってきた企業の関係者たちは社屋の窓やテレビから見える機体の姿に歓声を上げた。
 離陸直前のMRJ。その脇では搭乗員と整備士ら約20人が円陣を組み、集中を高め合う姿があった。まもなく「ズォー」という金属音の混じった音を響かせ、MRJは愛知県営名古屋空港豊山町)を離陸した。
 主翼の部品を納入する加藤製作所(岐阜県中津川市)では、就業時間前から技術部門の担当者ら約10人が社内の一室に集合。テレビに離陸の瞬間が映し出されると、「やったー」と叫んだ。
 部品作りは試行錯誤の連続だった。ねじの穴の位置一つに至るまで微調整が行われた。三菱側に試作品を納品した当日に新たな設計図を手渡され、また作り直すこともあったという。同社の西尾誠営業部長代理は「ようやく、この日が来た」と安堵(あんど)したが、「これからが本番。国家の命運を懸けたプロジェクトなので絶対に失敗は許されない」と気持ちを引き締めた。
 胴体部分の部品を作る和田製作所(愛知県清須市)の社員たちは約6.6キロ離れた空港から離陸したことをテレビで確認すると、本社社屋最上階の3階へと駆け上がった。窓から見えた小さな機体。「あれだ」「見えた」と興奮気味に語り合った。
 総務部長の水谷由美子さん(65)は「延期が続き『まだか、まだか』と、この日をずっと待っていた。資金繰りも考えながら設計変更などを繰り返して準備してきたので、長年の夢がかない、感無量です」。
 客室のフロアカーペットやカーテンを受注する龍村美術織物(京都市)では、MRJに関わる社員たちがインターネットの中継を見守り、「わー、飛んだ」と盛り上がった。営業担当の男性は「大変久しぶりの国産機に携わることができ、感慨深い。飛行成功は本当にめでたいです」と喜んだ。
最終更新:11月11日(水)21時4分