スポーツ

五輪出場の水球男子「無職」ゼロに 32年ぶり快挙に雇用の申し出続々


リオ五輪の出場を決めたものの、代表選手の多くが無職だった水球男子。
事態を知った企業からの援助が相次ぎ「完全無職」がゼロになったそうだ。
所謂「良い結果を出すことで環境が改善する」という例だろう。
しかしよく読むと「五輪の終わる8月末までの臨時社員」などとある。
かろうじて一息ついただけで環境が改善したとは言えない状況だ。
ワールドカップ優勝という快挙を成し遂げた日本女子サッカー代表(なでしこジャパン
の中にもアルバイトを掛け持ちしながら競技をしている選手は少なくない。
こういう苦境にある選手たちを支援するプログラムのようなものはできないものか。
企業や個人の寄付などを集めて選手に支給する仕組みがあっても良さそうなものだけれど。

五輪出場の水球男子「無職」ゼロに 32年ぶり快挙に雇用の申し出続々
デイリースポーツ 2月23日(火)19時27分配信
 リオデジャネイロ五輪出場権が懸かった昨年12月のアジア選手権で優勝し、32年ぶりの五輪出場を決めている水球男子日本代表「ポセイドンジャパン」が23日、都内で行っている強化合宿を公開した。多くの主力選手が収入のない「無職」状態だったが、リオ切符獲得以降に支援を申し出る企業が現れたことで現在は無職選手がゼロになったことがわかった。
 夢舞台に挑むポセイドンジャパンに、心強い後方支援だ。主将の志水祐介(27)らが所属するブルボンでは、選手に毎月10〜15万円を支給。さらに勤め先のない選手らには4〜5社から雇用の申し出があったという。
 25年間、アルバイト経験もなかったという点取り屋の竹井昴司(25)=全日体大=は初の“就職”が決定。地元京都で情報通信事業を行う会社コスモネットに、リオ五輪が終わる8月末まで臨時で社員として入社することになった。「社長に気に入っていただいたみたいで、2月9日に社長と会って即内定って」と、笑顔で説明した。仕事内容は未定だが、月に一度出社する以外は水球に専念できるという。
 ハンガリーのプロチームに参加している8カ月間は月8万円の給料をもらっていたものの、国内では後輩の部屋で居候しながら代表合宿に参加してきた。「生活はまだカツカツですけど、これで少し経済的に楽になる」と胸をなで下ろし、「チームで“完全無職”はゼロになりました」と笑みを浮かべた。
 水球で生活をする足がかりをつくる。「20年東京五輪もそうだし、24年、28年大会も絶対五輪に出るんだとジュニアの子たちに思ってもらいたい」と竹井。そのためにも今夏、リオで大躍進を見せる。
最終更新:2月23日(火)23時6分