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米憲法の売り上げ急増、トランプ氏と米兵遺族の非難合戦で


-米民主党全国大会で、合衆国憲法のポケット版を掲げ、演説したパキスタン系移民のキズル・カーンさん(2016年7月28日撮影)。(c)AFP/Robyn BECK



日本で同様なことがあったとしても、それで憲法が売れるとは思わない。
お国柄の違いだろうか?
憲法のポケット版」という物の存在にもびっくり。
カーン氏が掲げた憲法本は確かにとても薄くて驚いたのだが。
これは抜粋版なのだろうか?その存在意義も含めて色々驚いた。

憲法の売り上げ急増、トランプ氏と米兵遺族の非難合戦で
AFP通信
2016年08月02日 18:17 発信地:ニューヨーク/米国
【8月2日 AFP】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプDonald Trump)氏と、イラクで戦死したイスラム教徒の米兵の両親との間で続いている非難合戦がきっかけで、合衆国憲法のポケット版や関連書籍が米国内で爆発的に売れている。
 発端は先月28日、民主党全国大会でパキスタン系移民のキズル・カーン(Khizr Khan)さんがイラクで死亡した息子ついて演説した上で、イスラム教徒の入国禁止を主張しているトランプ氏に「憲法を読んだことはあるのか」と憲法のポケット版を掲げながら批判したことだ。その後は両者の応酬が連日大々的に報道されている。
 憲法のポケット版は、米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のベストセラーランキングで、「ハリー・ポッターHarry Potter)」シリーズ最新作の演劇脚本「Harry Potter and the Cursed Child(ハリー・ポッターと呪いの子)」に次ぐ2位、米国史に限ったランキングでは1位となっている。ただし、アマゾンで1ドルで販売されている52ページのペーパーバックは、カーン氏が掲げたものとは異なる編集版のようだ。
 憲法の関連書籍「USコンスティテューション・アンド・ファシネイティング・ファクト・アバウト・イット(The U.S. Constitution and Fascinating Facts About It)」(合衆国憲法とそれに関する興味深い事実)を出版しているオークヒル・パブリッシング(Oak Hill Publishing)のキア・ウォルトン(Keir Walton)社長はAFPの電話取材に対し、同書が完売したと明かした。売り上げは加速度的に増えており、こうした状況は1993年の創業以来23年で初めてだという。
 ウォルトン社長は書店の在庫補充のために新たに15万部を発送したと言い、売り上げの急増は民主党大会でのカーン氏の演説の影響であることは「100%間違いない」と語った。「憲法は興味深い文書で、書かれた当時と同様、現代にも通底する。多くの人に改めて紹介されたことは本当に素晴らしい」とウォルトン社長は語った。
(c)AFP