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NZ地元紙が日本戦を「オールブラックスは深刻な永遠の傷を負った」と報道


優勝候補と言われているNZに勝った!
ということで、昨年のW杯で南アフリカを破ったジャイアントキリングを想起させた。
次戦の英国には惜敗、第三戦はケニアに快勝し見事に予選グループ二位で8強入り。
準々決勝はフランスと対戦とのこと。頑張れ!!

NZ地元紙が日本戦を「オールブラックスは深刻な永遠の傷を負った」と報道
THE PAGE
2016.08.10 22:29
 リオ五輪から新種目となった7人制ラグビー男子の1次リーグC組初戦で、日本が優勝候補のニュージーランドを破る大番狂わせを演じたが、世界のメディアもその大金星を取り上げた。
 ラグビー報道の盛んな英国の高級紙、ガーディアンの電子版は「日本はリオ五輪7人制ラグビーニュージーランドを仰天させた」という見出しで紹介。日本のメンバーがニュージーランド戦の試合後に輪になって喜んでいる写真を掲載した。
 同記事では、冒頭で「五輪で初めて7人制ラグビーが行われた日に永遠に記憶に残るような結果が生まれた」とし、「2015年のラグビーワールドカップと同じように、日本がニュージーランドを破って最大のショックをもたらした」と続けた。
 昨年のワールドカップで日本が南アフリカを破ったジャイアントキリングと、今回の大金星を重ねたのだ。
 また「7人制の結果は、15人制よりも予想しがたい傾向にある」と7人制ラグビーは番狂わせを起こしやすい競技特性があるとしながらも、「しかし、どんな基準に照らしても、この見事な金星は去年の9月(ワールドカップで)ブレイブ・ブロッサムズ(ラグビー日本代表)が南アフリカを打ち負かしたことを思い起こさせ、世界に影響を及ぼすことになるだろう」と、再度、昨年の大アップセットと照らし合わせた。
 試合の内容についても詳しくレポートされていて、「日本は、後藤輝也のトライで先制点を挙げ、速いテンポのラグビーニュージーランドを驚かせるなど勝つにふさわしい試合をした」と、日本の戦いぶりを称えた。そして、トップリーグのホンダでWTB、FBとしてプレーしているレメキロマノ・ラヴァ選手の「私達は自信を持って試合をスタートし、ニュージーランドは、試合開始からやや苦労していた。このままボールをしっかり回し合っていけば、大きな選手はどこかで疲れると思ってプレーしていた。そして実際にそうなった。私達は計画を立ててニュージーランドに立ち向かった。自分達のペースでプレーすれば、相手にフラストレーションを感じさせることができるということだ」というコメントまで紹介していた。


 また日本に敗れたニュージーランドニュージーランド・ヘラルド紙は、「オリンピックで日本に負けたことで、“オールブラックス”のオーラに傷がついたか」という刺激的なヘッドラインで記事を掲載した。
 ただ同紙のウェブサイトでの扱いは、オリンピックページの最初はエチオピアの水泳選手、2番目がNFLペイトリオッツの選手がアメリカ代表として7人制ラグビー出たこと、3番目は通算20個目の金メダルを200mバタフライで獲得したフェルプス選手の記事で、7人制ラグビーに出場したオールブラックスの敗戦ニュースは4番目の扱いだった。
 同記事でジョージ・ポール記者は、「オールブラックスを世界で最高のスポーツ・ブランドとするために110年以上の年月と汗と涙を費やした。だが、たった15分で、深刻でかつ永遠の傷を負ってしまった」と、冒頭からまさかの日本戦の負けを叩いた。
 「日本がリオで大番狂わせを演じ世界に大反響を及ぼしたヘッドラインが流れる中、ニュージーランドラグビーは、7人制ラグビーの代表の名前をオールブラックスから改名するという不評な決断をしなければならないことになるだろう」、「7人制代表チームがこのオリンピックで次に何をしようとも、たとえ金メダルを得ようとも、オールブラックスはスポーツの最大の舞台で屈辱的な敗戦を喫したと、世界中の人々が信じている事実を変えることはできない」と、非常に厳しい論調で伝えた。
 しかし、同記事では、もともとオールブラックスというのは、世界大会の連覇やテストマッチでの11連勝、事実上世界で最多勝利を誇る15人制のラグビーチームとしてニュージーランド国民に認識されており、国中から選ばれた最高の選手達により形成されたチームであり、スーパーラグビー側に選手を取られたあとの残りの選手でつくる7人制のようなチームではない」と、今回の7人制チームと本来のオールブラックスの相違を強調。「この7人制のラグビーチームは、オールブラックスの価値を維持できるという保証はなかった」と、ラグビー王国らしいプライドものぞかせていた。
 いずれにしろ日本のラグビーリオ五輪でも再び世界へ衝撃を与えたことだけは間違いなさそうだ。