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トランプ氏、女優ストリープさんと火花 受賞演説での批判に反撃


-ドナルド・トランプ次期米大統領(左)と女優のメリル・ストリープさん(2017年1月10日作成)。(c)AFP/SAUL LOEB/Robyn BECK


トランプ氏、女優ストリープさんと火花 受賞演説での批判に反撃
AFPBB
2017年01月10日 05:10 発信地:ニューヨーク/米国
【1月10日 AFP】米国で8日に開催された第74回ゴールデン・グローブ賞Golden Globe Awards)授賞式で、大女優のメリル・ストリープ(Meryl Streep)さん(67)がドナルド・トランプDonald Trump)次期大統領を非難する一幕があった。トランプ氏は翌9日に反撃し、ストリープさんは女優として過大評価されており、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の「取り巻き」だとこき下ろした。
 ストリープさんはロサンゼルス(Los Angeles)で開かれた授賞式で、生涯功労賞に当たるセシル・B・デミル賞Cecil B. DeMille Award)を受賞。その際登壇して行ったスピーチの中で、トランプ氏の賛否両論を招く物言いをやり玉に挙げた。
 出席者らからのスタンディングオベーションで迎えられ、ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)から賞を受け取ったストリープさんは、感情を抑えきれない様子を見せながら、以下のように語った。
「私やここにいる皆さんは、今の米社会で最も見下された区分に属しています。考えてみて下さい。ハリウッドに外国人、マスコミですよ」と語り、観客の笑いを誘った。
 トランプ氏は昨年の選挙戦で、移民やメディアの「偏向」報道を頻繁に批判していた。また米エンターテインメント業界は、トランプ氏のライバルだったクリントン氏を広く支持しており、多くのスターがそれを公言していた。
 さらにストリープさんは、トランプ氏が選挙戦の最中に、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の記者で、障害があるサージ・コバレスキー(Serge Kovaleski)氏の物まねをして物議を醸した演説に言及した。
「わが国で最も尊敬されるべき座に就きたいと望む人が、障害のある記者の物まねをしました。特権や権力、反撃能力で自分よりも劣る人をです。私はそれを見て、心が痛みました」
「侮辱は侮辱を招く。暴力は暴力を引き起こす。有力者が自らの地位を悪用して他者をいじめれば、私たち全員にとって負けになります」
 これに対しトランプ氏は翌朝、ツイッターTwitter)への投稿で、3度アカデミー賞(Academy Award)の受賞経験があるストリープさんを「ハリウッドで最も過大評価されている女優の一人」と呼んだ上で、「私のことを知らないにもかかわらず昨夜のゴールデン・グローブで私を攻撃した。派手に負けたヒラリーの取り巻きだ」と非難。さらに、自分はコバレスキー記者をからかった事実はないと、改めて否定した。
(c)AFP/Jennie Matthew with Frankie Taggart in Los Angeles