vol.11 「ショッピングの女王FINAL」

最後の聖戦!? (文春文庫)

最後の聖戦!? (文春文庫)

「ショッピングの女王」シリーズ最終巻。
今回はこの一文に目を惹かれた。
『人間というのは、何も手にしていない状態よりも、一度手に入れたものを失いそうな状態のほうが、何倍も不幸である。(中略)何故なら、何も持たない者には「手に入るかもしれない明日」があるからだ。持てる者には「失うかもしれない明日」しかない。人間は「飢餓感」よりも「喪失感」に苦しむ生き物なのである。』
自分は何も持っていないと思っても、それでも今持てるものを
失うことは怖い。考えただけで恐ろしい。
常にポジティブにアグレッシブに生きることは、ある意味その
喪失感から逃げる道なのかもしれない。
でもひたすら走り続けるわけにもいかないしなぁ。
・・・と一瞬考えても結局「下手の考え」になっちゃうな。
頭の中まで黄金週間らしい。