節電

エアコン、無理なく節電
エアコンの推奨設定温度は28度、温度を下げるのではなく風量を強める、
扇風機を併用して上手に冷やす、こまめにオンオフせず一定温度にしておく、
などの対策が紹介されています。設定温度を1度上げると約10%節電できるんだとか。
うちはエアコン使ってないからそういう意味では100%節電になるかも?
今日はリビングが33度を超えたところで寝室に避難しました。
そこでも扇風機をかけっぱなしでしたけど。
しかし毎日暑いですね。まだ6月なのに〜。

エアコン、無理なく節電
 新聞やテレビで毎日のように夏の節電術が紹介されているが、無理は禁物。真夏に急にエアコンを止めたりすれば熱中症の恐れもあって、危険だ。
 そこで、なるべく我慢せず、電力も抑えられる「エアコン節電術」をワイド版で紹介する。(滝沢聡)
「温度」下げず「風量」強く / 「こまめに消す」は逆効果
 エアコンの節電で最も有効な手法は、まず、冷房の設定温度を上げることだ。実際、設定温度をわずか1度上げるだけで消費電力は約10%も抑えられ、2度上げれば、約20%も節電できる計算という。
 今回の震災後に、夏の節電策として国や自治体では「設定温度28度」を推奨している。ただ、「28度」では暑いと感じる人が多い。そこで、設定温度そのものは下げずに、暑さをしのぐ工夫が重要になってくるわけだ。
 リモコンの使い方一つで、エアコンの消費電力は大きく変わってくる。エアコンメーカー「ダイキン工業」空調生産本部の香川早苗さんは「設定温度を下げるより、風量を強くした方が、はるかに節電効果が高い」とアドバイスする。
 一般的な家庭用エアコンで冷房運転をする際、消費電力のほとんどは、温度を下げる時に費やされている。室内機と室外機をフル稼働させて、部屋の中の熱を屋外に排出している。それに大きなエネルギーが必要になる。
 これに対して、風量を強くすると、室内機の送風ファンの回転数が上がり、消費電力は多少増える。しかし、それでも温度を下げる時に比べれば、わずかな量でしかない。
 風量を「強風」にすると部屋に気流が生まれ、「体感温度」は2度下がる、という。「28度」でも体感温度は26度程度に下がり、格段に過ごしやすくなる。
 また、一般に誤解されている節電術もあるので注意しよう。例えば、エアコンの電源をこまめに入れたり消したりする使い方だ。エアコンは、部屋の温度を下げる時にたくさんの電力を消費するので、ずっと「自動運転」にして、温度を一定にした方が、実は節電になる。
フィルター掃除 2週間ごと
エアコンのフィルターにホコリがたまると、節電性能が大幅に悪化する。こまめに掃除しよう エアコンのお手入れも、節電に大きく影響する。
 節電の大敵が、エアコン室内機のフィルターに付着するホコリなのだ。ホコリでフィルターが目詰まりすると、空気を吸い込むのに大量の電力が必要になる。「1年間フィルターの掃除をしないと、消費電力量は約25%も上がる」(香川さん)。2週間に1度は、フィルターの掃除をしよう。
 ベランダなどに置かれた室外機もチェックしよう。室外機の周りにものを置くと、空気が通りにくくなり、消費電力が上がってしまう。邪魔になるものは置かず、通風の経路を確保することが必要だ。
 また、室外機が直射日光を受けると、熱を排出する効率が下がってしまう。室外機から1メートルほど離れたところに、植木やすだれを置いて日陰を作れば、排熱効率が上がり、節電になる。
扇風機で冷気かくはん
 扇風機の消費電力は、エアコンの数十分の一程度だそうだ。エアコンと併用すると、少ない電力で体感温度が下げられるメリットがある。直接、風を受けると体が冷えてしまうという人は、〈図1〉のように扇風機の風をいったん天井や壁にあてるようにして、「間接気流」を作るとよい。寝室に応用すると、熱帯夜の寝苦しさも和らぐはずだ。
 室内に生まれがちな「温度のムラ」を解消するのにも、扇風機は使える。
 〈図2〉のように、床にたまる冷たい空気を扇風機でかくはんしたり、細長い形のリビングだった場合、隅々まで冷気を届けたりもできる。
(2011年6月6日 読売新聞)