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茶のしずく 重症で集団訴訟も
真矢みきさんの「諦めないで!」のCMで話題となった「茶のしずく」石鹸。
どうして石鹸を使っただけでアレルギーを発症するのだろうと思っていたが
記事の中で解説されていた。

 厚生労働省によると、原因物質の可能性があるのは、茶のしずく石鹸に含まれていた保湿成分「グルパール19S」。小麦に酸を加えた「加水分解小麦」と呼ばれる原料の一種だ。
 グルパールは他の加水分解小麦と比べ分子サイズが大きいといわれる。サイズの大きい物質のほうが免疫反応を引き起こしやすいため、利用者の皮膚などから体内に吸収された際に小麦アレルギーを誘発。その後、パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べると、アレルギー症状が出るようになったとみられている。

ということだそうだ。
他のブランドや他の製品は大丈夫なのだろうか?
二度とこのようなことが起こらないように十分注意してほしいと思う。

拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害 重症例も相次ぎ集団訴訟の動き
産経新聞 8月14日(日)14時23分配信
 「美肌効果がある」として通信販売で大ヒットした「茶のしずく石鹸(せっけん)」をめぐり、昨年までの商品に含まれていた小麦由来成分によるアレルギー被害が拡大している。販売元の「悠香(ゆうか)」(福岡県大野城市)が5月に自主回収を始めてから、全国の消費生活センターに寄せられた被害相談は400件を超え、重症例も相次いだ。同社の注意喚起が不十分との指摘もあり、大阪などでは被害対策弁護団が発足、集団訴訟も視野に実態調査に乗り出した。
 ■一時意識不明も
 厚生労働省によると、原因物質の可能性があるのは、茶のしずく石鹸に含まれていた保湿成分「グルパール19S」。小麦に酸を加えた「加水分解小麦」と呼ばれる原料の一種だ。
 グルパールは他の加水分解小麦と比べ分子サイズが大きいといわれる。サイズの大きい物質のほうが免疫反応を引き起こしやすいため、利用者の皮膚などから体内に吸収された際に小麦アレルギーを誘発。その後、パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べると、アレルギー症状が出るようになったとみられている。
 国民生活センターなどによると、茶のしずく石鹸によるアレルギー症状には顔や目の回りのかぶれといった皮膚障害のほか、全身のかゆみや呼吸困難など、重篤な症状となるケースも少なくない。兵庫県赤穂市の女性が重体になるなど、急性アレルギー反応(アナフィラキシー)を発症して一時意識不明になった人も複数いるという。
 ■すでに昨夏には指摘
 被害の多発を受け、悠香は昨年12月以降、一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除。今年5月20日には、旧製品を自主回収すると発表した。すでに約80万個を引き取り、8月末を目標に未使用分の回収を終えたい考えだ。
 一方で、「もっと早く対応できたのでは」と同社の姿勢を疑問視する声も。回収が発表されるまでアレルギーの原因に気付かず、症状を悪化させた人も相当数に上るとみられるからだ。
 同社がグルパールの問題を把握したのは、いつだったのか。医療関係者の間では以前から茶のしずく石鹸に起因するアレルギーが疑われ、昨年7月時点で「グルパールでアレルギー反応が出た」と、同社に指摘した専門医もいたという。
 だが同社がグルパールの使用をとりやめ、別の加水分解小麦に切り替えたのは約2カ月が過ぎた9月になってから。その間、利用者への注意喚起はなされず、販売自粛も行っていない。
 同社の担当者は「当時は原因が断定されたわけではなかった」と説明。昨年10月以降はダイレクトメールなどを通じ、「アレルギーへの注意を呼びかけていた」と話す。
 ■集団訴訟を検討
 被害の実態を解明するため、大阪弁護士会は今月1日、緊急の電話相談会を開催。100件を超える申告が寄せられ、全身症状を訴えた人が約3分の1に上った。
 大阪、東京などではすでに被害対策弁護団が発足。大阪弁護団の日高清司弁護士は「悠香による注意喚起の仕方に問題がある」と指摘する。返品・交換を受け付ける悠香の窓口に、なかなか電話がつながらないという不満もあったという。
 弁護団は、いったん小麦アレルギーになると、茶のしずく石鹸の使用をやめても、パンやうどんを食べられなくなる被害が続くことも重視。集団訴訟に向け、利用者の詳しい症例や購入経緯を分析していく方針だ。
 茶のしずく石鹸 悠香奈良県内の業者に製造を委託し、販売している石鹸。茶葉から抽出したカテキン成分などを配合し、シミや美白に効果があるとされる。60グラムで1個1980円と高価だが、累計で約5千万個を販売する大ヒットを記録した。女優の真矢みきさんを起用したCMでも話題となったが、現在は放映を自粛しているという。
最終更新:8月14日(日)17時37分