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二人でTVの野球中継を見ていたときのこと。
ホームランを打ったか何か活躍した選手のコメントを紹介していたのだが、耳を疑った。
「〜と息切れしながら言っていましたよ」とアナウンサーが言ったのだ。
多分状況としては塁を回ってホームインしたすぐ後にインタビューが行われたのだと思う。
それならば「息を切らせながら」とか「まだ荒い呼吸のまま」とか言うほうがいいのじゃないか。
「息切れしながら」だと運動不足の人がぜいぜい言っていたり体力不足であっぷあっぷしていたり
するような印象を受ける。これは語感の問題になるが、マイナスのニュアンスがあるのだ。
私はその言葉遣いにひっかかりを覚えたのだけれど、だりんに聞いてみたら彼も賛同してくれた。
原稿を読むのではなくその場その場で喋らなくてはならないスポーツ中継は大変だと思う。
しかしいくら民放とはいえアナウンサーは言葉のプロフェッショナルのはず。
もう少し気遣いがあってもいいのじゃないかと思った出来事だった。