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京大教授 難問ABC予想解明か
全く新しい手法を使って証明をしているそうで、検証にはかなり年数がかかるだろうとのこと。
まだ43歳で京大の教授とはすごいと思ったら、米プリンストン大学の数学科を19歳で卒業したそうだ。
有名な難問「フェルマーの最終定理」(既に解決済み)もこの「ABC予想」を使うと
一気に証明できてしまうということで、驚くべき偉業となるであろうとのこと。
検証が済んで、素人向けに簡単に説明する番組が作られるのを待ってます。

数学界最大の難問「ABC予想」解明か
 現代の数学に未解明のまま残された問題のうち、「最も重要」とも言われる整数の理論「ABC予想」を証明する論文を、望月新一京都大教授(43)が18日までにインターネット上で公開した。
 整数論の代表的難問であり、解決に約350年かかった「フェルマーの最終定理」も、この予想を使えば一気に証明できてしまうことから、欧米のメディアも「驚異的な偉業になるだろう」と興奮気味に伝えている。
 ABC予想は1985年に欧州の数学者らによって提唱された。AとBの2つの整数とこれらを足してできる新たな整数Cを考え、それぞれの素因数について成り立つ関係を分析した理論で、整数の方程式の解析では「最も重要な未解決の問題」とも言われる。
 英科学誌ネイチャーによると、望月教授はまだほとんどの数学者が理解できていないような新たな数学的手法を開発し、それを駆使して証明を展開している。そのため「論文の正しさを判定する査読に時間がかかるだろう」という。一方で望月教授は過去に優れた実績を残しており、「証明は間違いないのでは」とする数学者のコメントも引用した。
 望月教授が開発した手法は将来、この予想以外の整数論の問題を解く強力な道具になるとも期待されている。
 論文は合わせて4編で500ページあり、望月教授は自身のホームページで公開した。
 望月教授は米プリンストン大数学科を19歳で卒業、京大助手などを経て現職。2005年3月に日本学士院の学術奨励賞を受賞した。(共同)
 [2012年9月18日21時16分]