英語、他

日本語で「生地」というと布地をさす場合とパンやお菓子の焼く前のものをさす場合の両方がある。
このドウ【dough】は後者のほう。

dough (usually uncountable)
A thick, malleable substance made by mixing flour with other ingredients such as water, eggs, and/or butter, that is made into a particular form and then baked.

つまり「小麦粉に水やその他の材料を混ぜて作った厚みがあって伸びのよいもので、それを形作ってから焼く」もの。
ピザの生地やパン生地、ドーナツ生地などもこれに含まれる。ピザの場合は生地を表すのに
クラスト【crust】という英語もあるけれど、これは堅い表面や外皮を意味する
言葉なので焼いた後のピザの土台部分を示す場合に使われる。
(ドーナツはこの生地[dough]にナッツ[nuts]を乗せたものが語源といわれる)
でもシュークリームを作るシュー生地はなぜか【pâte à choux】と英語ではなく
フランス語が使われることが多いみたい。英米のお料理番組を見ていてもそう。
なんでだろう?日本ではよくあることだけれど。
因みにこの【pâte】も生地、パスタ、ペーストなどの意味を持つフランス語。
イタリア語の【pasta】も小麦粉を練ったもの全般、生地、ペーストなど同じ意味。
日本ではお菓子の世界はフランス語が使われるし、スパゲティなどの麺類はイタリア語、
原語では同じものを指しているのに、日本ではそれぞれ特定のジャンルや意味で
使われるので、気が付くとちょっと面白い。