レッスン

今ドイツから歌の師匠が来日している。
私の先生の先生に当たる方で、現役の劇場付きオペラ歌手だ。
彼女のレッスンは「身体をどう使えば美しい声を無理なく出せるか」を学ぶことができる。
少しでも力で押すと即座にNO!といわれてしまうので特に注意が必要だ。
おかげで自分でも驚くほどの変化がある。
これまでも何度かレッスンを受けているけれど、今回は特に変化が大きいと思う。
ようやく歌うための身体の準備ができてきたということだろうか?
一時間のレッスンが終わると全身がくたくたに疲れているけれど、不思議と
喉への負担はそれほどでもない。正しく声を出すとこんなにも違うのか。
今は大曲を三つ抱えているけれど、私にはもっとリリックなもののほうが良いだろう
と言われた。自分でもRitornaVincitorやPaceは重すぎるなと思っていたのだ。
どうしてもドラマティックに表現しようとして押してしまうのでまだ私には早いと。
それよりも美しい声を響かせることを重視したほうがいいと言ってくださった。
ComeScoglioは好きだし思い入れもあるので合っていると言われて嬉しかったな。
他にもデズデモナのSaliceやリューのSignore,Ascolta、それにDondeLietaなどを、
またMozartやBerliozのフランス歌曲からもお勧めを頂いた。どれもきれいな曲だ。
リューは以前にも勧めて頂いたので必ずやりたいと思っている。
楽しみだ。