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WBC日台戦で「震災支援してくれた台湾に感謝を!」、球場の外では友情の輪が拡散中
チャイニーズ・タイペイではなく台湾=日本人が絶賛した台湾代表

WBC日台戦で「震災支援してくれた台湾に感謝を!」、球場の外では友情の輪が拡散中―ソーシャルメディア
配信日時:2013年3月8日 12時25分
2013年3月8日夜、第3回ワールド・ベースボール・クラシックWBC)2次ラウンド初戦で、日本と台湾が東京ドームで対戦する。
この試合を控え、日本ではある人物がツイッターを通じて、「球場で台湾のみなさんに、震災支援への感謝を伝えてほしい」と訴えた。2011年の東日本大震災の際、台湾が全民を挙げて募金活動など心からの支援をしてくれたことへの返礼のチャンスだとアピールしている。今晩、東京ドームで日台戦を観戦する観客に向け、「震災での台湾からの義援金のお礼を横断幕やプラカードで伝えてください。(中略)台湾の皆さまへ改めて感謝のメッセージをおくる最大のチャンス。日本と台湾の友情が永遠であることをWBCを通して伝えて下さい」と綴り、このメッセージは現在、拡散を続けている。
日本語に精通している人が多いからだろうか、実はこのメッセージはすでに台湾に届いている。この投稿を読んだ台湾のある人物は、この呼びかけに応じるように、台湾内で以下のようなメッセージを拡散している。こちらも急速に転載を重ねている模様だ。
「東京にWBC観戦に行かれる野球ファンのみなさまへ。台湾対日本戦であろうが、他の国との対戦であろうが、球場では過激な内容の横断幕やプラカードを掲げないでください。日本の方がツイッターで拡散されている内容(上記の投稿の中国語訳)をご覧ください、このような状況下で、我々が見苦しいメッセージを掲げれば、恥をかくのは我々です」。
友情や国際交流の輪をひろめる。これこそがスポーツ最大の意義ではないだろうか。(翻訳・編集/愛玉)

WBCチャイニーズ・タイペイではなく台湾=日本人が絶賛した台湾代表―台湾メディア
Record China 3月10日(日)17時51分配信
2013年3月9日、台湾メディアは記事「台湾の野球レベルに驚嘆!日本野球ファンのコメントがネットに広がる」を掲載した。
7日、2013ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第2ラウンド、日本対台湾戦が行われた。試合は延長戦にもつれ込む激戦となり、4対3で日本代表が紙一重の勝利を収めた。試合後、日本のネットには台湾をほめたたえる書き込みであふれた。
6回無失点の好投を見せた、元MLBヤンキース王建民の高速シンカーを「あんな球は見たことがない」と絶賛する人もいれば、中国や韓国とは違いお互いを高め合うライバルがようやく現れたと喜ぶ声も。ある台湾ネットユーザーはそうした日本人のコメントを翻訳し、ネット掲示板で紹介。注目を集めた。
人々に感動を与えたのはプレーだけではない。悔しい敗戦を喫した台湾代表が試合後、球場に集まったファンに対して深々と頭を下げて一礼した姿は大きな反響を呼んだ。ある日本人ネットユーザーは「本当に礼儀正しい。負けてもこんなことができるなんて。台湾をもっと好きになりました」と書き込んでいる。
また台湾では、日本の一部メディアが「台湾」と表記したことが大きな反響を呼んでいる。中国本土との関係から国際大会では通常「中華台北」(チャイニーズ・タイペイ)名義で出場している台湾代表WBC。日本のネットには「台湾ありがとう」という書き込みであふれ、また球場にかけつけた台湾のファンも「台湾!台湾!」と声援を送った。国際大会ではほとんどない経験だ。(翻訳・編集/KT)
最終更新:3月10日(日)17時51分