フィギュアスケート

激突で流血の羽生 堂々の2位
グランプリシリーズ第三戦の中国杯
直前の6分間練習で羽生選手と中国の選手が激突するというアクシデントがあった。
振り向きざまの衝突だったので二人ともよけようがなく、すごい勢いで吹き飛んでいた。
中国の選手は早々にリタイアを告げていたようだが羽生選手は出場しようとしていて
TVを見ながら「中止してくれ!」と祈っていたのだが。
結局二人とも出場し、羽生選手は2位、中国の選手も6位に入賞した。
ジャンプで着氷に失敗しては立ち上がり、また転んでは立ち上がるというのは
FSのテーマ「オペラ座の怪人」のファントムの姿と重なって素晴らしいものでもあった。
最後まで演技をやり切ったときにはほっとしたし、多くの人が同じ思いだっただろう。
だが、こういう場合に演技をさせることが本当に良い事だろうか?
あのスピードで激突して氷上に倒れ込み、痙攣しているように見えるシーンもあった。
その時は大丈夫だと思ってもどんな危険が隠れているかわからないのだから。
衝突転倒などあった時には、場合によってはISUがドクターストップをかけるような
システムがあったほうがいいのではないだろうか。
まだ若い選手も多く、競技引退後にも長い人生が待っている。
本人の気持ちだけでやらせるのはよくないことだと思う。
今回の二人もどんな故障が隠れているかわからない。何事もないことを願う。
そして最終組の他の選手たちも少なからぬ影響を受けていたように見える。
もっとも、あの状況下で動揺しない選手はいないだろう。不幸な出来事だ。
みんな、お疲れ様でした。

羽生 負傷も堂々2位 アクシデント乗り越え4分半演じきった
スポニチアネックス 11月8日(土)21時43分配信
 ◇フィギュアスケートGP第3戦「中国杯」男子フリー(2014年11月8日 上海)
 前日の男子ショートプログラム(SP)で2位だった男子の羽生結弦(19)は、2位となり、合計237・55点で2位となった。直前の公式練習で中国の選手と激しく衝突、流血するアクシデントに見舞われながらも4分半を演じきり、場内から大きな拍手。逆転優勝はならなかったが、アクシデントを乗り越えてのパフォーマンスを終え、キスアンドクライでは涙をこらえることができなかった。
 直前の6分間練習で、閻涵(エン・カン=中国)と正面から激突。顔面からリンクに打ち付けられ、仰向けになるとしばらく動くことができなかった。額とあごから流血、うつろな表情でリンクの外で治療を受けた羽生は、額にテーピング、あごに絆創膏が張られる痛々しい姿で、フリーの演技に入った。
 6分間の練習ができず、体も温まってないなか、冒頭の4回転で尻もち、続く4回転も失敗に終わったが果敢に攻めた。着氷が乱れても、転倒してもそれでもジャンプをあきらめない。優勝を狙うソチの金メダリストにとっては不本意な、まさかの内容となったが、不屈の滑りに演技が終わっても拍手は鳴りやまなかった。
最終更新:11月9日(日)0時18分