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今泉健司さん、戦後最年長41歳で将棋プロ棋士に


奨励会には年齢制限(26歳)があり、それまでにプロ(四段)になれなければ
退会しなくてはならない。それは知っていた。
しかし、今は編入試験というものがあるそうだ。
調べてみたら、年齢制限で奨励会を退会したもののアマ選手としてプロ棋士相手に
活躍していた瀬川晶司氏がプロ編入を希望し特例として試験を実施(合格)、
その後2006年に正式に編入試験のシステムができたそうだ。
今泉健司氏はこの制度を使ったプロ棋士第一号とのこと。
実は年齢問わず三段リーグに2年間参加できる編入試験というものもあり(2007年より)、
こちらもこれまで合格者は今泉氏一人だけだそうだ。
奨励会でダメで、三段リーグでもう一度頑張ったけどダメで、そしてついに
四段昇格の資格を得たのだそうで、実に27年越しの夢を叶えたとのこと。
素晴らしい。その努力と情熱には敬服する。ご活躍を期待します。頑張ってください。

今泉健司さん、戦後最年長41歳で将棋プロ棋士
朝日新聞デジタル 12月8日(月)19時32分配信
 戦後の将棋史上、最年長のプロ入りをめざす朝日アマ名人、今泉健司さん(41)=広島県福山市=が8日、東京・将棋会館であったプロ編入試験五番勝負第4局で石井健太郎四段(22)に勝ち、シリーズ通算3勝1敗でプロ入りを決めた。来年4月1日付でプロ四段となる。
 これまでのプロ入り最年長は、プロ棋士養成機関「奨励会」に在籍の年齢制限がなかった1957年の故・北村文男さんの37歳。
 今泉さんは14歳で奨励会に入会したが、26歳までにプロと認められる四段に昇れず、年齢制限にかかり99年退会。2007年、アマ棋戦優勝者に用意された試験を経て再入会を果たしたが、2年間の期限内に四段に昇れず、再び退会した。
 今回は、アマ棋戦の成績優秀者が特典として出場できるプロ公式戦で10勝以上かつ勝率6割5分以上の条件をクリアし、プロ編入試験の受験資格を獲得。3度目のプロ挑戦で27年がかりの夢をかなえた。
■「長所は元気の良さと将棋の粘り強さ」
 《日本将棋連盟谷川浩司会長の話》 プロ入りまで30年近く、しかも2回プロ入りのチャンスを逃して、なお情熱を持ち続け努力を継続したのは、想像できないくらいすごいことと思う。彼の長所は元気の良さと将棋の粘り強さ。アマチュアの人の気持ちも他のプロよりよくわかると思う。将棋の普及でも活躍してほしい。
朝日新聞社
最終更新:12月8日(月)21時48分