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東日本大震災に次ぐ規模、M8.5観測 気象庁会見


30日夜の地震 震源を682キロに、M8.1に修正

東日本大震災に次ぐ規模、M8.5観測 気象庁会見
テレビ朝日系(ANN) 5月31日(日)0時20分配信
 今回の地震について、気象庁は緊急の会見を行いました。地震の規模が国内では、東日本大震災に次ぐものだったとしています。
 (社会部・郭晃彰記者報告)
 気象庁は、地震の規模は大きかったものの深さが590kmと深いことから、津波は起きなかったとしました。その一方で、揺れは広範囲に及びました。
 気象庁の会見:「関東地方はかなり(震源から)遠いが、プレートに沿ってあまり減衰しないで地震の揺れが伝わった」
 今回の地震の特徴は、震源小笠原諸島の近くだったにもかかわらず、関東地方でも震度5強などの大きな揺れを観測したことです。すべての都道府県で震度1以上の揺れを観測しています。そして、会見で記者からの質問が最も集中したのは、東日本大震災のM9.0に次ぐM8.5という規模の大きさについてでした。小笠原諸島周辺では、これまでにも何度か地震はありますが、いずれもM8.0に満ちていません。また、今回、アメリカの研究機関は、マグニチュードは7.8と推定しています。気象庁は、周辺の観測体制が十分でないことなどから、今後の詳しいデータの精査によって数値が変わる可能性を示唆しています。また、余震についてですが、津波と同様に震源が深かったことから、体で感じる大きな揺れの心配はないとしています。
最終更新:5月31日(日)0時20分

小笠原で震度5強 震源を682キロに修正、気象庁「M8クラスで世界最深の地震
産経新聞 5月31日(日)16時57分配信
 小笠原諸島の母島(東京都)と神奈川県二宮町震度5強を観測した地震気象庁は31日、地震の規模を示すマグニチュード(M)を8・5から8・1に、震源の深さも約590キロから682キロに、それぞれ修正した。気象庁によると、1900年以降のM8以上では、世界最深の地震だとしている。
 気象庁によると、通常の地震の規模計算は、地震発生直後の津波有無の判断を迫られる中で作業しなければならず、3分の間で行われる。このため、遠い地点の地震波形まで精査できず近い地点のデータを元に弾き出すという。
 今回も同様の手順で小笠原諸島と伊豆諸島の4点のデータで計算し、Mを8・5とした。ただ、約2千キロ離れた地点も含めた101地点のデータで再計算したところ、Mを8・1に修正した。震源も約100キロ深い682キロと判明したとしている。
 気象庁によると、この修正でエネルギーは約4分の1に減る。修正は、その日のうちに行われることもあるが、気象庁は「非常に深いところの地震で、規模も大きかったことから精査に時間を要した」と説明している。
 太平洋プレートの沈み込みに伴う深いところで起きたとする説明などメカニズムについては変更はないとしている。
最終更新:5月31日(日)17時26分