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鬼怒川決壊…12人不明、住宅多数が流される
<台風18号>海みたい…越谷、あちこちで車水没 春日部でも道路冠水
吉田川 宮城県富谷町ではん濫 厳重警戒を


各地で大変なことになっている。
鬼怒川の堤防決壊のニュースには本当に驚いた。
TVで見る映像は泥水に飲まれる町の様子で、あの震災の津波を思い出してしまった。
救助に当たっている消防、警察、自衛隊、そして役所や自警団の方々。ありがとうございます。
助けを待っている人たちが無事に救われますように。
そしてはやく水が引いてくれることを願うばかりだ。

鬼怒川決壊…12人不明、住宅多数が流される
読売新聞 9月10日(木)21時14分配信
 台風18号から変わった低気圧の影響で、関東や東北では10日も雨が続き、栃木県や福島県では50年に1度の規模の記録的な大雨となった。
 茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊し、住宅が流され、市街地が広範囲に浸水。12人が行方不明になっているという。栃木県でも1人が死亡、別の川に流された1人が重体となったほか、読売新聞のまとめでは全国で25人が重軽傷を負った。被害全容はつかめておらず、さらに増える可能性がある。東北は11日も激しい雨が続く見込みで、気象庁は引き続き注意を呼びかけている。
 同庁によると、10日午後6時までの48時間雨量は、栃木県日光市で614ミリ、鹿沼市で483ミリ、茨城県古河市で271・5ミリを記録するなど、関東や東北の11か所で観測史上最多を更新した。同庁は10日未明から朝にかけて栃木県と茨城県に大雨の特別警報を発表、同日夜に一部解除した。
 鬼怒川は10日午後0時50分頃、常総市新石下付近(川幅約430メートル)の左岸堤防が約20メートルにわたって決壊した。県によると、この決壊などで約6500棟が浸水したと推定される。
 国土交通省によると、事前の浸水想定区域は約10キロ下流までの約37平方キロ。同区域には約2万2000人が住んでいるが、最大で深さ5メートルの浸水となる恐れがある。
 茨城県などによると、11日午前0時までに常総市には計353人から救助要請があり、うち70人をヘリなどで救助した。ただ、要請を受けた後、12人と連絡が取れていないという。
 警察庁によると、10日午後11時現在、常総市の鬼怒川決壊現場付近で、約690人が救助を求めている。同市のショッピングセンター「アピタ石下」の約50人などが含まれているという。
 同市はこの日午前2時20分に、浸水エリアを含む2773世帯、8143人に避難指示を出していた。
 一方、栃木県鹿沼市では、土砂崩れに巻き込まれた無職、小林フミ子さん(63)が死亡した。ほかに、同県日光市で排水溝を点検していた20歳代の男性が川に流されて意識不明の重体となっている。
 11日午前0時現在の読売新聞のまとめでは、埼玉など10都県で25人が重軽傷を負った。床上浸水は茨城、栃木、埼玉など9都県で227棟、床下浸水は12都県で925棟に上った。茨城、栃木、宮城の3県で7万8658世帯の21万4383人に避難指示が、千葉など7県で46万1492世帯の100万3538人に避難勧告が、それぞれ出された。
 国交省によると、決壊などの河川の氾濫被害が出ているのは約30河川に及ぶ。
 交通にも影響が出た。JR東日本によると、山形新幹線は10日の新庄―福島間の運行を終日運休し、11日午前も運行を見合わせる。東武鉄道では、東武宇都宮線が安塚―西川田間での橋脚の流失などにより、全線で終日運転を見合わせた。
 日本道路交通情報センターによると、東北自動車道で佐野藤岡インターチェンジ(IC)から宇都宮IC間で上り下り共に通行止めとなっているほか、北関東自動車道でも、佐野田沼IC―桜川筑西ICも東西ともに通行止めが続いている。
最終更新:9月11日(金)1時55分

台風18号>海みたい…越谷、あちこちで車水没 春日部でも道路冠水
埼玉新聞 9月10日(木)22時36分配信
 越谷市千間台東1丁目の東武スカイツリーラインせんげん台駅では、線路などが冠水し、始発から運行を見合わせた。東口のロータリーは大人の膝辺りまで水がたまり、コンビニなどの店舗や駅のエスカレーターに被害が出た。西口でも駅に向かう車が冠水した道路に立ち往生するなどして、通行止めが行われた。電車は同日午後5時すぎに復旧した。
 同駅で午前6時から5時間以上電車を待ったという50代の介護職女性は「太ももくらいまで水に漬かりながら駅まで着いた。仕事に行くのに電車しか足がないので待つしかない。疲れました」と疲労をにじませた。
 栃木県まで仕事に向かう予定だという会社員男性(46)は「(東口ロータリーは)昨夜8時半ぐらいに既にくるぶしの上くらいまで浸水していた。久喜まで出られれば、と今日は朝5時半に家を出たが、もう駄目じゃないかな」と諦めたような表情で語った。
 同市大杉付近では新方川から水があふれ、周辺の道路が冠水。車が立ち往生したり、トラックが脱輪するなどした。付近に住む70代の女性は「朝6時ごろ外に出たら家の前まで浸水していた。(新方川がある)奥の方は海みたいだった。夜中に比べて雨は弱まっても、午前中はどんどん水かさが増えた。午後2時を過ぎて水位が減ってきた。40年以上住んでいるが初めての経験だ」と驚いた様子だった。
 一方、越谷市新川町付近では、浸水の影響で車は通行止めになった。近所の20代の会社員女性は午後から出勤。膝丈までたまった水を自転車でかき分けていた。「浸水は小学生の時以来。大変です」と勤務先へ急いだ。
 同市七佐町では道路が冠水し、あちこちで車が水没。会社員男性(35)は午前7時半ごろに社用車が動かなくなり、5時間以上も路上で他のドライバーへ注意を促していた。「これ以上、被害が増えないよう、注意を呼び掛けたい」と話していた。
 春日部市上大増新田でも道路が冠水。春日部共栄高校周辺を中心に、水田の間や用水路脇の道路に水があふれた。
 近隣に住む経営者で農業の男性(62)は「元々大雨が降ると水がたまりやすい地域だが、こんなに広い範囲に水がたまってしまうのは初めて。今日から稲を刈る予定だったが、下まで乾かないと稲刈りができない。倒れてしまった稲以外は大丈夫だと思うが」と不安そうな表情で水田を見詰めた。
最終更新:9月10日(木)23時51分

〔はん濫発生〕吉田川 宮城県富谷町ではん濫 厳重警戒を
レスキューナウニュース 9月11日(金)2時25分配信
11日02:20、宮城県の吉田川にはん濫発生情報が発表されました。(北上川下流河川事務所・仙台管区気象台共同発表)
発表によると、吉田川では、宮城県富谷町三ノ関(右岸)付近よりはん濫しました。周辺流域では、家屋への浸水、道路の冠水などのおそれがあります。自治体から発表される避難情報などに十分注意してください。
最終更新:9月11日(金)2時25分