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ミャンマーで「要人専用車両」に いすみ鉄道“生え抜き” 黄色い車体、緑のラインそのまま


海外に行ったときに、予期せず故郷の電車を見たら……驚くし嬉しいだろうな。
日本の鉄道の中古車両が海外で再利用されているのは有名だけど、模様替えをせずに
元の色のままで使われているなんてびっくり。
こういう車両を海外に探しに行くタイプの鉄道マニアもいるのかな。

ミャンマーで「要人専用車両」に いすみ鉄道“生え抜き” 黄色い車体、緑のラインそのまま
ちばとぴ by 千葉日報 10月4日(日)10時54分配信
 いすみ鉄道(千葉県大多喜町、鳥塚亮社長)で開業当初から26年間活躍した車両「いすみ201」が、海の向こう東南アジアのミャンマーで要人専用車両として、現役時代の姿のままで“再デビュー”を控えている。いすみ鉄道も「ともに頑張ってきた車両が第2の人生を歩んでいることがうれしい」と新たな門出を喜ぶ。
 ミャンマーでその姿を発見し、撮影したのは奈良県の会社員、佃明弘さん(45)。9月19〜21日、旅行中に立ち寄った同国最大の商業都市ヤンゴン市内の車両倉庫近くで同車両1両を発見した。「車両が(ミャンマーに)渡ったことは知っていたが、鮮やかな黄色がきれいで、すぐ目に付いた」という。
 いすみ鉄道によると、同車両は同鉄道が開業した1988年製で、同年から2014年まで周辺住民や観光客の足として活躍した“生え抜き”。全7両のうち4両が、新型車両への切り替えに伴いミャンマーに輸出されている。
 佃さんによると、緑のラインが走る黄色い車体は現役時のまま。車内外の日本語で書かれた車両番号や、「運転士に話しかけないで」などの注意書きも残る。床や窓ガラスをきれいに磨き上げ、車輪幅の改造や試運転を終え、政府関係者などの要人専用車として再デビューの日を待つ。
 現地の鉄道担当者によると、日本の鉄道車両は人気が高く、ことしに入って毎月数十両輸入されているが、「『改造が間に合わない』とうれしい悲鳴を上げている」(佃さん)という。
 鳥塚社長によると、同社にも鉄道ファンから写真が届いており、「他の2両はミャンマー国鉄カラーの赤とクリーム色になった。1両は分からない」とその後の様子は承知済み。
 「発足当時から頑張ってきた車両なので手放したくなかった」という車両の“大出世”を「いすみ鉄道のカラーのまま、ミャンマーで第2の人生を歩んでいることが大変うれしい」と喜んだ。
最終更新:10月4日(日)10時54分